梅大使ら、招福願い羽根突き 茨城の水戸八幡宮

水戸の梅大使と二十歳を迎えた女性が羽根突きを奉納した=水戸市八幡町

今年一年の除災招福を祈願する新春恒例の「はねつき・破魔弓神事」が8日、茨城県水戸市八幡町の水戸八幡宮(田所清敬宮司)で開かれた。稲の豊凶を占う羽根突きや古式礼射などが行われた。同宮、水戸人形組合主催、茨城新聞社後援。

神事では、田所宮司が邪気払いの矢を放ち、同県大洗町の大漁旗・万祝製作家の中山真司さんが手がけた大羽子板を新成人2人が奉納した。女性神職と巫女(みこ)が稲の豊凶を占う年占羽根突きは、「今年は全般に豊作。特に早稲(わせ)と晩稲(おくて)が豊作」と出た。

続く羽根突き奉納では、水戸の梅大使3人と二十歳を迎えた女性2人が華やかな振り袖姿で登場。笑顔で軽快な打ち合いを奉納し、訪れた参拝客からはどよめきが上がった。梅大使で二十歳になった榎沢光海さん(20)は「羽根に当てるのが難しかったが、だんだんうまくできた。今年は少しずつ自立していく年にしたい」と抱負を話した。

多くの参拝者が見守る中、関口流抜刀術や水戸市弓道連盟による古式礼射が奉納された。一般参加の羽根突き大会、弓大会もにぎやかに行われた。

神事に先立ち、本誌文芸欄で公募した「はねつき俳句」の表彰式を実施。

最優秀賞に輝いた同県ひたちなか市の砂押悦子さん(69)らに賞状などが贈られた。

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