「畳の上の格闘技」 大館鳳鳴高文芸部かるた班、速さと正確さを追求

試合形式でかるたを取る練習をする部員たち。全身を使って札を取りに行く

 静まり返った和室に響き渡る読手(どくしゅ)の声。「せをはやみ…」。上の句の読み上げが始まると、バンッという音とともに、勢いよく取り札が払われる。札は畳の上を数メートル先まで滑っていった―。

 大館鳳鳴高校(秋田県大館市)文芸部かるた班は、県内で部活として競技かるたに取り組む2校のうちの1校。メンバー計10人が週4日、放課後に2、3時間ほど試合形式を中心とした練習に励んでいる。

 競技かるたは、小倉百人一首かるたを使う。向かい合った2人が100枚の取り札からそれぞれ25枚ずつ取り、自分の陣地に並べる。15分で札の位置を暗記して試合開始。相手陣地の札を取れば、自陣の札を1枚相手に送る。先に自陣の札がなくなった方が勝ちだ。

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