今年はすっきり飲みやすく…新聞紙に包まれた新酒「甕口酒」 社員らが手作業で梱包、12日から発売

埼玉新聞で甕口酒を包む従業員=4日午前、秩父市別所の矢尾本店

 寛延2(1749)年創業の老舗醸造所「矢尾本店」(埼玉県秩父市別所)で、新酒「秩父錦 甕(かめ)口酒」の梱包(こんぽう)作業が始まった。4日は、従業員約30人が5千本を手作業で埼玉新聞の本紙に丁寧に包んだ。12日から発売を始める。

 甕口酒は、もろみの搾り口から垂れてきた何も手を加えない無ろ過生原酒で、約20年前から販売。光の遮断を防ぐため、「秩父錦 甕口酒」と赤印字を入れた新聞紙に包んで店頭に並べている。

 同社取締役の豊田哲也さんは「昨夏の猛暑で米が硬くなった影響で、今年の新酒はやや辛口。フルーティーな香りとよく絡み、すっきり飲みやすく仕上がった」とすすめている。1.8リットル入りは税込み2500円。酒づくりの森(同市別所)や秩父地域の酒販店、西武秩父駅前温泉祭の湯、じばさん商店、道の駅などで販売する。

 問い合わせは、矢尾本店(電話0494.22.8787)へ。

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