先発補強を狙うヤンキース 右腕ストローマンと「お互いに興味」

フアン・ソトを獲得したことで大幅な戦力アップに成功した印象のあるヤンキースだが、その対価として複数の投手を放出しており、投手陣の戦力ダウンをカバーするための補強は進んでいない。山本由伸の争奪戦に敗れ、今永昇太の争奪戦からは撤退し、ブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーとの契約交渉も難航しているとみられるが、米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ヤンキースとマーカス・ストローマンはお互いに興味を示している状態だという。

ナイチンゲール記者によると、ヤンキースとストローマンの「相互の興味」は11月に行われたGM会議のあたりから始まっていたようだ。ナイチンゲール記者は「ニューヨーク州出身のストローマンはヤンキースと契約することに強い興味を示しているのだが、ヤンキースはストローマンにオファーを提示していない」と報じたばかりだが、取材を続けた結果、ヤンキース側もストローマンに対して興味を持ち続けていることが明らかになった。

ストローマンは2ケタ勝利5度、オールスター・ゲーム選出2度の実績を持つ32歳の右腕。昨季はカブスで27試合(うち25先発)に登板して136回2/3を投げ、10勝9敗、防御率3.95、119奪三振をマークした。メジャーデビューした2014年から2019年途中までヤンキースと同地区のブルージェイズでプレーしていたため、ア・リーグ東地区のレベルの高さは熟知している。また、2019年途中から2021年まではメッツに在籍しており、ニューヨークでのプレー経験があるのも心強い。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は、ストローマンを狙っている可能性があるチームとしてジャイアンツ、エンゼルス、レッドソックスの名前を挙げており、「カブスと再契約する可能性も排除できない」としている。また、MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者は「フィリーズがストローマンを獲得する可能性も十分にある」と伝えている。

このように、身長170センチと小柄ながらも確かな実績を積み上げてきた右腕には、ヤンキース以外にも複数のチームが興味を示しているようだ。とはいえ、ストローマン自身がヤンキースとの契約を希望している以上、ヤンキースが争奪戦において有利な立場にあることは間違いないだろう。

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