ナダルが左足負傷で全豪オープンを欠場「5セットマッチで最大限の力を発揮できない」

ナダルが今年最初のグランドスラム「全豪オープン」の欠場を発表

男子テニスツアー開幕戦「ブリスベン国際」(オーストラリア・ブリスベン/ATP250)で約1年ぶりに実戦復帰を果たした元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク451位)が、14日に開幕する全豪オープンを怪我により欠場することを発表した。

37歳のナダルは、左股関節の怪我により昨年の全豪オープン2回戦を棄権。手術を受け、今季での引退も示唆した。約1年ぶりの復帰戦となった「ブリスベン国際」では、1回戦で元世界ランク3位のドミニク・ティエム(オーストリア/同94位)や地元オーストラリアのジェイソン・クブラー(同112位)を撃破し、8強入りを果たしている。

だが、準々決勝のジョーダン・トンプソン(オーストラリア/同47位)戦では第1セットを先取し、第2セットでは3本のマッチポイントを握りながらも3時間26分の激闘の末に逆転負けを喫した。

ナダルは7日に自身のSNSで「前回のブリスベンの試合中に(左足の)筋肉の問題があって心配していた。(全豪オープン開催地の)メルボルンに着いてからMRIを撮ったところ筋肉のわずかな断裂が見つかった。今は5セットマッチで最大限の力を発揮する準備ができていない。スペインに戻って治療と休養を取るつもりだ」とし、今年最初のグランドスラムを欠場することを発表した。

それでもナダルは開幕戦の内容を悲観しておらず、「このカムバックのために1年間ハードに練習してきたし、3ヵ月後には最高のレベルになることが目標。メルボルンの素晴らしい観衆の前でプレーできないことは悲しいが、それほど悪いニュースではない。オーストラリアでプレーすることを望んでいたし、何試合かできてとても幸せで前向きになれた」とも綴っている。

今年で最後になるかもしれないナダルのプレーをメルボルンで見られないことはファンにとって残念だ。まずは怪我を治し、そして万全の状態でプレーする姿を楽しみにしたい。

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