眞島秀和が居酒屋新幹線を一緒にやってみたい相手とは――「#居酒屋新幹線2」インタビュー

眞島秀和さんが主演を務めるグルメドラマ「#居酒屋新幹線2」が、1月9日からTBSほかでスタート。本作は、2021~22年にMBS/TBS「ドラマイズム」枠ほかでオンエアされ大好評を博した「#居酒屋新幹線」のシーズン2にあたり、2月10日からはチャンネル銀河でも放送されます。

損保会社の内部監査室で働いているサラリーマン高宮進(眞島)のひそかな楽しみは、出張帰りに新幹線の車内で堪能するご当地グルメ。進は新幹線の座席テーブルの上に、出張先で見つけた選りすぐりの食べ物や酒をセッティングし、その土地ならではの酒とさかな、駅弁、さらにはスイーツまで、無限に広がる組み合わせを楽しみます。SNSで「#居酒屋新幹線」と打てば、進からの食リポ投稿を待ち望んでいる仲間たちも。シーズン1の東北新幹線から舞台を移し、シーズン2では北陸・上越新幹線沿線の街を訪れ、居酒屋新幹線を繰り広げる進に注目です。

ここでは、シーズン1に続き主人公・高宮進を演じる眞島秀和さんにインタビュー。シーズン2の見どころや印象に残った出来事などについて伺いました。

――シーズン2の決定を受けての心境をお聞かせください。

「のんびりとした作品なのでシーズン2ができるのかと驚きましたが、うれしかったです。次はどの地域へ行くのかなと、楽しみにしていました」

――実際に撮影をされていかがでしたか。

「以前、仕事で北陸・上越新幹線方面を訪れた時はじっくり現地を巡ることができなかったけれど、やはりいいところだなとあらためて感じました。石川県の金沢駅や富山県の富山駅などは路面電車も走っており、風情があって好きな景色です」

――本作の魅力をお聞かせください。

「離れた場所に住んでいる視聴者の方々も『そういうものがあるのか、行ってみようかな』とか、『こういうお酒やご当地グルメがあるのか』とか、“行ってみたい、食べてみたい”と思っていただけるところもこのドラマのすてきなところだと思います」

――進をナチュラルに演じているように見受けられましたが、役柄で意識したところはございますか?

「進さんは同世代のサラリーマンで特別にハードルが高い設定ではなく、意識せずとも自然に役に入ることができました。だからナチュラルに見えたのかもしれませんね(笑)」

――前回のシーズン1と同じようなテンションでシーズン2に臨んだということですが、変化を感じたことなどございましたか?

「何か特別に変えていこうとは思っていないのですが、前作の撮影から約2年がたっているので、実際に撮影をしてみると『こんな感じだったな』と年月の経過を感じる瞬間はありました。演じる上で表現の振り幅はありますが、大きなリアクションはせず、これから収録するモノローグで差をつけていけたらと楽しみにしています」

――そのモノローグですが、眞島さんの癒やし系ボイスを楽しみにしているファンも多いと思います。録音の際にこだわったところはありますか?

「実は僕自身も映像と音声の完成を楽しみにしています(笑)。進さんを演じる上であまり大きなこだわりはないのですが、演出を考慮しつつ自然体でいることを心掛けています」

――ロケ先で気になった食べ物をお取り寄せしたことなどはございますか。

「撮影でお世話になったお店の商品を買ったり、個人的に気になったお店を調べてお取り寄せしたり、その土地のグルメをたくさん楽しませていただいています。なんだか“裏・居酒屋新幹線”になっていますね(笑)」

――行く先々で文化的なことにもたくさん出合うとは思いますが、印象的だったことを教えてください。

「たくさんあって悩ましいですが、新潟県の長岡駅です。幕末の歴史の中でも河井継之助さんが好きなので、長岡城本丸跡が長岡駅の場所にあったというのも感慨深かったです。あとは、全国で有名な8月の花火大会は第2次世界大戦の空襲が起源になっていることなど、長岡の歴史に触れられたのが特に印象的でした」

――生真面目さはあるけれど実は新幹線の中で楽しんでいるというギャップが進の魅力の一つですが、進というキャラクターはどのようにっていますか?

「どこかへ行った時においしいものを尋ねたら、細かくいろいろと教えてくれそうですよね。あと、ほどよく隙があり、善人だけれど堅物でもないところも彼の魅力だと思っています。世代もだいたい同じで話も合うだろうし、友達にいたらとても楽しそうというイメージです」

――進のどんなところがお好きですか?

「きちんと家に帰るところです。1泊して翌日の朝に帰ればいいものを、絶対にその日に帰るというこだわりがいいですよね。宿泊費が出ないなどの事情もあるのでしょうが、自腹を切って『明日帰るわ』とならないところが好きです。僕が進さんの友人だったら『泊まっていけば』と言ってしまいますね(笑)。あとは、日帰りという残された時間で『乗車時間がこれくらいだから、これくらいの品数で…!』と考えながら買い物を楽しんでいるところも魅力的だなと思いました」

――進とご自身が似ているなと思ったところはありましたか?

「気になった地酒などがあったら『知りたい、よし探すぞ!』という、何か見つけようとするところは似ています。ロケ先でみんなが集まるのなら、楽しく過ごせる何かをつい探してしまいます」

――進と1日過ごせるとしたら、一緒に何かしたいことはありますか?

「進さんと友達になってみたいです。一緒に酒造を巡ったり、おつまみの仕込みをしたりして居酒屋新幹線をやりたいですね! でも席は隣でなく、一つ通路を挟むか前後に座るかで、ほどよく会話するぐらいの距離で楽しめればと思います(笑)」

――「#居酒屋新幹線2」にちなんで、普段の晩酌事情を教えてください。

「自宅でたしなむものは簡素なおつまみですね。乾き物のように少し何かある感じが好みです。その土地ならではの干物などいろいろと買いましたが、気づいたらほとんどがシンプルなおつまみでした。外でお酒をたしなむ時は、食べ物と相性が良いものを選んでいます。なので、基本的にはオールジャンルで楽しんでいます」

――進は出張先のグルメを楽しみにしていますが、眞島さんの日々の楽しみはございますか?

「愛犬ですね。どんな時も楽しめる性格ですが、仕事が立て込んでいる中で疲れを感じた時に、リセットする時間のような感じで愛犬と一緒に散歩する時間がとても楽しいです」

――最後に、本作を楽しみにしている皆さまにメッセージをお願いいたします。

「東北方面とは違った北陸・上越方面ならではの数々のご当地グルメや地酒が今回もたくさん出てくるので、その土地に足を運んで楽しんでくださるのもよし、鑑賞しながらおなかが空いたり飲みたくなったり、食欲をかき立てながらゆるゆると楽しんでいただけますとうれしいです」

――ありがとうございました。シーズン2では進がどんなグルメを紹介してくれるのか、楽しみにしています。

【プロフィール】

眞島秀和(ましま ひでかず)
1976年11月13日生まれ。山形県出身。O型。映画「青~chong~」(99年)で主演デビュー。主な出演作に映画「スウィングガールズ」(2004年)、映画「愚行録」(17年)、映画「ある男」(22年)、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」、「#居酒屋新幹線」(TBSほか)、「しょうもない僕らの恋愛論」(日本テレビ系)、「おっさんずラブ」「ハレーションラブ」(ともにテレビ朝日系)などがある。「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)ナレーターのほか、やまがた特命観光・つや姫大使など山形県の観光大使も多数務め、多岐にわたって活躍中。1月5日から全国順次公開の映画「彼方のうた」に出演。

【番組情報】

ドラマイズム「#居酒屋新幹線2」
1月9日スタート
TBS 火曜 深夜1:28~1:58
MBS 火曜 深夜0:59~1:29
※TBS放送後にTVer、MBS動画イズムにて1週間見逃し配信。
2月10日スタート
CSチャンネル銀河
土曜 午後8:00~9:00 ※2話連続放送

取材・文/山本恵代(TBS・MBS担当) 撮影/尾崎篤志 ヘア&メーク/佐伯憂香 スタイリング/増井芳江
ジャケット ¥73,700、シャツ ¥35,200、パンツ ¥48,400(suzuki takayuki/03-6821-6701)※価格はすべて税込

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