レッドソックス前CBOのブルームがカージナルスのアドバイザーに

日本時間1月9日、カージナルスは昨年9月にレッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)を解任されていたハイム・ブルームが編成本部長付アドバイザーに就任したことを発表した。今後は様々な場面でジョン・モゼリアック編成本部長に助言をしていくことになる。「カージナル・ウェイ」と呼ばれる、チーム独自の考え方を大切にしてきたカージナルスだが、昨季は33年ぶりとなる地区最下位に低迷。詳細なデータ分析など、球界が大きく変化していくなかで、球団外部の考えを取り入れていくことを決断した。

現在40歳のブルームはイェール大学を2004年に卒業したあと、パドレスやMLB機構のインターンとして働き、2005~19年はレイズのフロントオフィスに在籍した。その後、レッドソックスのCBOに就任し、2021年にはリーグ優勝決定シリーズへ進出。ところが、ここ2年はいずれも地区最下位に終わり、ブルームは昨季終了を待たずに解任された。

モゼリアック編成本部長によると、昨年9月にブルームが解任されたあと、アドバイザー職について打診したという。「パートタイム以上の役割になると思うし、単なるアドバイザー以上の役割を担ってもらうと思う」とモゼリアック編成本部長。ブルームがセントルイスに常駐することはない見込みだが、スプリング・トレーニングではチームに帯同し、シーズン中もホーム/ビジターを問わず、チームに合流する可能性があるようだ。

カージナルスの狙いは「カージナル・ウェイ」に新たな視点を取り入れること。モゼリアック編成本部長は「過去25年間の安定した状態を見てみると、外部からの声を取り入れる機会は本当に少なかった。ハイムは素晴らしいキャリアを歩んできた人物だし、彼が我々の内情を見たうえでアドバイスをくれるのはエキサイティングなことだ」と話している。ブルームはレイズとレッドソックスという、市場規模が大きく異なる2チームで経験を積んでおり、モゼリアック編成本部長は「それは大いにチームを助けてくれるはずだ」と期待する。

ブルームは「カージナルスに加わり、素晴らしい組織の一員になれることを嬉しく思います」とコメント。「ジョンと彼のチームは、私を温かく歓迎してくれました。人間関係を築き、しっかりと学び、チームの勝利に貢献していきます」と意気込みを語った。

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