「グレイトギフト」会見で反町隆史の意外な一面が明らかに!? 見取り図・盛山の“反町愛”も大爆発

テレビ朝日系で1月18日からスタートする連続ドラマ「グレイトギフト」(木曜午後9:00。初回は拡大スペシャル)の制作発表会見が行われ、主演の反町隆史をはじめ、波瑠見取り図盛山晋太郎尾上松也佐々木蔵之介が登壇した。

「グレイトギフト」は、「ラストマン-全盲の捜査官-」「マイファミリー」「TOKYO MER~走る緊急救命室~」「グランメゾン東京」(すべてTBS系)など、ヒット作の脚本を次々と手掛けてきた脚本家・黒岩勉氏が、大学病院を舞台に描く完全オリジナルのサバイバル医療ミステリー。

ある患者の不審死をきっかけに、うだつの上がらない病理医・藤巻達臣(反町)が完全犯罪の殺人を可能にする未知の殺人球菌“ギフト”を発見。院内の熾烈(しれつ)な権力争いに“ギフト”を利用する強欲な医師たち、“ギフト”を金に換えようとする権力者たち、“ギフト”による謎の連続殺人を追う警察組織…。さらに、藤巻の最愛の妻は重い病に倒れ、彼は殺人球菌をめぐる陰謀の渦に飲み込まれていく。

テレビ朝日の「木曜ドラマ」枠で、満を持して初主演を務めることになった反町は、会見冒頭「(テレビ朝日系連続ドラマ)『相棒』から来ました、反町です」と言って笑いを誘いながら、「黒岩勉さんの脚本ということで、すごく重厚なサスペンスな医療ドラマになっております。実は、僕は医療ドラマというものを初めてやるんですけど、キャストの方も本当にベテランの方々ばかりで、緊張しながらやっております」とあいさつ。

そんな反町が演じる藤巻と共闘関係を結んで、“ギフト”をめぐる謎に迫る検査技師・久留米穂希役の波瑠は、この日喉の調子が悪かったこともあり「すみません…お正月においっ子とかるたを頑張りすぎてしまって、こんな声になってしまって…」と申し訳なさそうに話しながら、「今日、私の言いたいことは全部盛山さんが話してくださいます」とまさかのバトンタッチ。盛山も思わず「僕は心は読めないので勝手なこと言ってしまうかもしれませんよ!?」とツッコむが、これにも波瑠は笑顔を見せた。

盛山は今回、連ドラのレギュラー出演に初挑戦。主人公・藤巻を心の中では見下している病理医・伊集院薫を演じるが、緊張した面持ちで「今回、初めて土俵の違う畑違いな現場に参加させていただいて、皆さん優しく接していただいて、一生懸命やらせていただきました」と明かしつつ、「よくある、ドラマのワンシーンに芸人が出る感じではなく、ガッツリと出させていただいて、何よりびっくりなのが標準語でやらせていただいておりますので、お手柔らかにお願いいたします」と関西弁を封印しての演技について、謙虚に報告。

大学付属病院で不審死が続発したことを受けて、事件の真相に迫っていく捜査一課の元刑事・神林育人に扮(ふん)する松也は、「先の読めないドラマになっておりまして、僕自身も元刑事という役どころで新たな挑戦をさせていただいてるような気持ちであります。本当に面白くなっていますので、ぜひご覧いただきたいと思います」とドラマの魅力をアピール。

そんな中、患者のことを最優先し、よりよい医療を追求するための院内改革を率先する心臓外科医・白鳥稔を演じる佐々木からは、「私も今日仕事始めででして、全然頭が回ってないんです」という正直な一言に、会場からは笑いが起きた。そして、これまで多くの医療ドラマに出演してきた佐々木からも「今回はちょっと違った医療ドラマなので楽しみたいと思います」と意気込みが伝えられた。

これまで演じてきた役柄とは一線を画す、うだつの上がらない病理医役ということで、反町は役柄について「今回の役は、どちらかというと役に自分自身が思いっきり向かっていくので、役づくりとしてはすごく苦労しました。一つ一つ丁寧に皆さんと演じさせていただいてます」と心境を明かしながら、「ただ、うだつの上がらないというか、僕もラーメン屋さんで隣の人の物を食べてしまったり、そんなところもあるんです(笑)」と意外な天然エピソードを披露。すると、盛山からは「反町さんのそういうおちゃめな一面もすべて大好きです。なんなら食べられたお客さんでありたかった。“反町さんにちょっと食べられちゃった!”と一生話せる、最高のエピソードですよ!」というコメントに、反町も思わず笑みがこぼれる。

その後、キャスト陣の「2024年の抱負」を発表。一斉にフリップをオープンすると、初めて見るお互いの回答にそれぞれ興味津々な様子。まず、「アクター」と書かれたフリップを掲げた盛山は「皆さんの前で言うのは本当に恐れ多いんですけど、今回初めてドラマで役者さんみたいなことをやらせていただいて、今年はそれ1本でやっていこうかなと」とまさかのコメント。すると、「デビュー戦が難関の標準語だったので、クリアできたかどうかは分からないんですけど、反町さんにむちゃくちゃ演技指導していただいて…」と気になる話が。

何を隠そう、盛山は学生時代から現在まで反町の大ファン。数々のバラエティー番組でも“反町ファン”であることを公言しており、その愛は「無断で反町さんを10年くらいTwitter(現・X)のヘッダー画像にしてて、今もなおです」と語るほど。目を輝かせながら「反町さんから1時間以上ご指導いただいたんです」と話すと、反町は「実は盛山さんが演じる役が結構難しいんですよ。前半のキーマンであって、芝居でもワンシーンでいろいろな気持ちを表現しなきゃいけないのに、それがすごく長くて」と盛山の役に触れながら、「現場ではやっぱり芝居をするので、ずっと立ちっぱなしで面と向かってという感じが続いていたので、『僕だったらこういうふうにするんですけども、こうやって動いたらどうですか?』と伝えました」というエピソードが語られた。

盛山も「『この時の心境はこうだと思いますよ』などとアドバイスしていただいて…1時間以上ですよ!? もうスタッフさんも見たことないというぐらいで、それぐらい僕が大根(役者)やった可能性も大いにあるんですけど、僕は『ずっと見てた、学生時代から憧れてた反町隆史さんに今演技のアドバイスをいただいてる!』ってなっていて、正直30分ぐらい話が入ってこなかった」と打ち明けながら、「僕にとっての“グレイトギフト”です。あの時はお世話になりました。ありがとうございます!」という盛山からの感謝の言葉に、反町も笑顔を見せていた。

反町は「ゆっくり、確実に」という目標を披露。「僕はせっかちで急いでしまうことも多くて、去年の12月で50歳になったので、ゆっくりと確実に物事を決めながらやっていきたいなというのがあります。決断とかも結構早く出してしまうので、もうちょっと一呼吸して、考えながら過ごしていきたいなと思います」と目標に込めた思いを話す。すると、そんな反町の言葉を聞いた佐々木からは「よく撮影をしていると、カットバックを何回も取るんですね。だから同じ芝居を何度もやるんですけど、『いや、それだったら新鮮味があった方がいいので、そっちを撮ったらテストはなしにしよう』と現場で効率よくやることはあります。そういうことがあるから、(撮影が)早く終わりますね(笑)。せっかちとはまた違うかもしれませんが、巻いていけばみんなが幸せになりますから」と、ドラマ現場ならではのエピソードも。

「健康」という目標を掲げたのは波瑠。「迷ったんですけど、体調を崩すと迷惑をかけてしまうので、本当に気を付けていきたいなと。気を引き締めて、あらためてちゃんと健康を心がけていきたいなと思ってます」と気持ちを新たに。続く松也は「毎年同じなんですけど、何事もチャレンジ精神を忘れずにということで」と「挑戦」の二文字を出した。特にチャレンジしたいと思っていることもあるそうで、「とにかく朝が弱くて、午前中がものすごく苦手なんですよ。(会見が午前中に行われていることで)だからめちゃくちゃイライラしているんです」と冗談を交えながら目標の真意を口にすると、すかさず盛山からは「はっきり言い過ぎですよ!」と愛のあるツッコミが入った。すると「ドラマの現場は朝が早いですから。森山さんは先ほど反町さんにアドバイスをされて、『憧れているから30分くらい入ってこなかった』とおっしゃってましたけど、僕は朝(撮影で)やったこと、覚えてませんからね」と強烈な返しに会場は笑いに包まれた。

松也の“朝への挑戦”で笑いが生まれると、佐々木も「現場でも松也くんと朝会う時は黙っているか、松也くんに話しかけながら目を覚ましています(笑)」と現場での裏話を明かす。そんな佐々木が掲げた目標は「早寝早起き」。「この年末年始、割とゆっくりしてまして、朝から酒を飲んでまして。だから早めに寝ていたんですね。それで(翌日に)朝早く起きて、という生活をやっていたら、それが体によかった気がしまして、『早寝早起きはいいな』と。だから、現場はあまり夜遅くまでやらないでほしいって伝えたい」と目標とともに、佐々木の要望が伝えられた。

続いて、大人たちの熾烈な戦いが描かれる本作にかけて、番組が用意した“グレイトなギフト”を懸けた「グレイトギフト ジャンケン大会」を開催。反町がこの日会場に集まった記者とじゃんけんををして、最後まで勝ち残った1人が“グレイトなギフト”を手に入れることに。そのギフトとは、作中にも出てくる「天使のプリン」。松也が「最初に僕と反町さんの関わるシーンで、非常に重要なアイテムとなっています」と紹介した。反町と記者たちの“真剣な戦い”を波瑠らが見守る中、ついに勝ち残った勝者が決定し、佐々木から「よかったですね。お年玉です!」という温かい言葉とともに、景品が贈られた。

記者からの質問では、あらためて連ドラ初出演の感想を聞かれた盛山が「僕は伊集院薫という、とんでもないイケメンみたいな名前の役なんですけど、ちょっと横柄な態度で、かつ女性にあまりモテない、なんならウザがられてるキャラクターで、そこはすんなり入ってきましたね。こんなにも入ってくるかというくらい…(笑)」と役について感じていることに触れながら、「僕はずっと銀歯が見えてたんですけど、急いで歯医者に行って、銀歯を白くしました。銀歯が見えてる医師じゃ説得力がないじゃないですか」と撮影に向けた準備についてもコメント。そのストイックかつ意外な行動には、会場からも「おお…!」という感嘆の声が上がった。

撮影現場の雰囲気に関しては、「雰囲気は温かいです。たくさん勉強させていただいていますね。ドラマは同じシーンを何回も割って、カットを変えて撮るんですよ。あらためて役者さんのすごさを感じました。また今回、1日の最後のシーンを撮ることを“マティーニ”ということを知ってびっくりしました。カッコいいなと思って、今は自分のラジオ番組でもエンディングの時に『マティーニです』と言ってます(笑)。まるでホームステイに来た留学生かのように、皆さんが本当に優しくしてくださって、遊んでもいただいています。とてもやりやすかったです」と、周囲の気遣いに感謝した。

また、作品の見どころについて聞かれると、「反町さんがいつもと違う感じで、主人公ではあるものの、いわゆるヒーローとは違うんです。そのミステリアスさが面白いと思います。取り巻く登場人物たちも全員、何かを抱えているような雰囲気があるキャラクターばかりで、回を重ねるごとに疑問や謎が増えていくので、視聴者の皆さまも楽しみにしていただけると思います。『サバイバル医療ミステリー』と銘打っておりますので大変なことが起こっていくでしょうし、楽しんで見ていただければ」(尾上)、「医療ドラマは何度かやらせてもらいましたが、この作品は自分でも次の展開が分からない。『サバイバル医療ミステリー』という通り、生き残れるのかというゲーム性のようなものもあるので、台本を読むたびに『こんなことになるの!?』と驚いています。病院の中にいながら疑心暗鬼になる、ミステリー要素も満載です。キャラクターもみんな立っていてそれぞれ価値観が違う。僕も『白鳥』というキャラ立ちした名前なので、そんなところにも注目していただけたらと思います」(佐々木)と、それぞれがドラマの魅力を熱く語った。

そして、反町も「やっぱり真犯人は誰なのかというところですよね。ただの医療ドラマではない、人間ドラマにサスペンス要素が加わったエンターテインメント。視聴者の皆さんにも、ぜひ謎解きをしていただきたいなと思っています」と力を込め、最後に「『グレイトギフト』、1月18日木曜夜9時スタートです。真犯人は一体誰なのか、サバイバル医療ミステリーをぜひ楽しんでください。よろしくお願いします」と視聴者にメッセージが送られた。

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