2人目の満票殿堂入り イチロー、プホルス、トラウトらが候補に

2019年、ヤンキースの守護神として活躍し、歴代最多の通算652セーブを記録したマリアーノ・リベラが史上初めて、満票でのアメリカ野球殿堂入りを果たした。翌2020年にはデレック・ジーターも満票が期待されたが、惜しくもあと1票届かず。史上2人目の満票殿堂入りはまだ現れていない。では、次の有力候補は誰なのか。MLB公式サイトのマット・ケリー記者とトーマス・ハリガン記者は、「2人目の満票殿堂入り候補」として3人のOB選手と5人の現役選手をリストアップしている。

記事のなかで名前が挙がった8人の有力候補のうち、最も早く殿堂入り投票に登場するのがイチローだ(2025年度の投票から対象になる)。27歳でメジャーデビューしたにもかかわらず、安打(24位)、打席(48位)、盗塁(35位)、得点(90位)、塁打(93位)の各部門で歴代トップ100にランクイン。外野手として10年連続ゴールドグラブ賞にも輝いた。こうしたスタッツ面の輝きだけでなく、新人王とMVPをダブル受賞した2001年から、東京ドームでキャリアに終止符を打った2019年まで、19シーズンにわたるキャリアのなかで、日本人野手がアメリカで成功できることを証明。ケリー記者とハリガン記者は「イチローに投票しないのは理論的ではない。満票にならない唯一の理由があるとすれば、それは彼が日本人だということだろう」としている。

2022年限りで引退したアルバート・プホルス(通算703本塁打)は2028年度、昨季限りで引退したミゲル・カブレラ(最後の三冠王)は2029年度の殿堂入り投票から登場する。カージナルスで素晴らしい11シーズンを過ごしたあと、エンゼルスで失速したプホルスだが、現役最終年にカージナルスへ戻り、奇跡的な打棒を発揮して史上4人目の通算700本塁打を達成。ステロイド疑惑とも無縁であり、イチロー以上に満票の可能性は高そうだ。カブレラは史上7人目となる通算3000安打&500本塁打を達成。その7人のなかで通算打率(.306)は最も高く、満票選出となっても不思議ではない。

現役選手のなかから選ばれたのは、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、クレイトン・カーショウ(FA)、マックス・シャーザー(レンジャーズ)、マイク・トラウト(エンゼルス)、ムーキー・ベッツ(ドジャース)の5人だ。果たして、ケリー記者とハリガン記者が選んだ8人の候補のなかから、リベラに続く「史上2人目の満票」は誕生するのだろうか。

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