故プリンス、『パープル・レイン』舞台化へ

故プリンスがオリジナル映画『パープル・レイン』とサウンドトラック・アルバムを発表してから約40年、この時代を決定づけた物語が舞台化される。

現地時間2024年1月8日に米ザ・ハリウッド・リポーターが伝えたところによると、『パープル・レイン』の舞台化が開発中で、ワールド・プレミアも予定されているという。この舞台化では、プリンスが作曲し、【ピューリッツァー賞】のファイナリストであり、現在ブロードウェイで好評を博しているドラマ『Appropriate』を上演中のブランデン・ジェイコブス=ジェンキンズが脚本を担当する。ジェイコブス=ジェンキンズの台本は、アルバート・マグノリ(オリジナル映画の監督も務めた)とウィリアム・ブリンによって書かれた『パープル・レイン』のオリジナル脚本に基づいている。2022年に『The Skin of Our Teeth』で【トニー賞】<演劇演出賞>にノミネートされたリリアナ・ブレイン=クルスが監督を務め、【トニー賞】受賞者のオリン・ウルフが製作を担当する。

映画版『パープル・レイン』は1984年に公開され、主演のプリンスは、米ミネアポリスの新進ロック・ミュージシャンでありながら、ライバル・バンド、つかの間のロマンス、厳しい家庭生活の中で足掻くザ・キッドを演じた。現在までに全世界で7,000万ドル(約100億円)近い興行収入を記録し、1985年には【アカデミー賞】<作曲賞>を受賞している。

同名のサウンドトラックは大成功を収め、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で24週首位を獲得した。このアルバムは、「When Doves Cry」(1位、5週)、「Let's Go Crazy」(1位、2週)、「Take Me With U」(25位)、「I Would Die 4 U」(8位)、「Purple Rain」(2位)など、同ソング・チャート“Hot 100”入りした多くのヒット曲を生んだ。『パープル・レイン』は現在、全米だけで1,300万枚以上を出荷し、RIAAから13xプラチナ認定を受けている。さらに、このサウンドトラックは【グラミー賞】の<最優秀ロック・パフォーマンス賞(ヴォーカル入りデュオまたはグループ部門)>と<最優秀サウンドトラック・アルバム作曲賞(映画、テレビ、その他映像部門)>で受賞した。

ザ・ノーススター・グループのL・ロンデル・マクミラン会長とプライマリー・ウェーブ・ミュージックのラリー・メステル創設者兼CEOは、「愛されるこの物語を舞台化することでプリンスと“パープル・レイン”のレガシーに敬意を表することほど適切なトリビュートはないでしょう。ブロードウェイのパートナーやクリエイティブ・チームが、この映画のオリジナルのフィクションの物語に演劇性をもたらしてくれることに興奮しています。新たな世代が“パープル・レイン”を発見し、オリジナル映画とアルバムの愛好家がそのパワーを再び、今回はライブで体験するのが楽しみです」とコメントしている。

Billboard 200でプリンスは、首位となった『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』(1985年、3週)、『バットマン』(1989年、6週)、『ヴェリー・ベスト・オブ・プリンス』(2001年、1週)、『3121』(2006年、1週)、そしてもちろん『パープル・レイン』を含む20作がTOP10入りを果たした。Hot 100では、19曲がTOP10入りし、内「Cream」(2週)、「Kiss」(2週)、「Batdance」(1週)など、5曲がNo. 1を獲得した。

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