300℃の炎と向き合う 広島カープ 會澤翼&堂林翔太が恒例の護摩行 末包昇大・中村奨成は覚悟をもって初参加

広島は寒い一日となりましたが、“アツい” 映像が届きました。広島カープの 會澤翼 や 堂林翔太が、恒例の護摩行を行い、末包昇大 と 中村奨成が初めて参加しました。

鹿児島市の最福寺。袈裟姿で炎の前に座るのは、カープの4選手です。會澤と堂林は8度目、末包と中村奨成は志願しての初参加となりました。

新井監督も20年前から行っている護摩行は炎と向き合いながら、ぼん悩を焼き付くし、精神を鍛える密教の修行の1つです。

9日は、例年より400本多い1600本の護摩木が燃やされ、3メートルの高さまで火柱が上がりました。体感は300℃以上ともいわれる激しい炎を前に、真言を叫び続け、ぼん悩を焼きつくします。

過酷な護摩行はおよそ1時間に及び、4人の顔は真っ赤にはれあがりました。

広島カープ 末包昇大 選手
「末包です。お願いします。最初はやっぱり怖いというようなイメージがあったんですけども、やっていく中で怖さというよりは『やってやろう』という気持ちがどんどん強くなっていったのかなと思います」

「1番最初に浮かんだのは家族のことだったので。家族のために自分ががんばらないとなと思いましたし、がんばることが野球だと思ったので、しっかりと決意を持って、覚悟を持ってやっていきたいなと思います」

広島カープ 中村奨成 選手
「まったく想像できない感じでここに来たので…、想像の倍以上、きつかったです」

「野球第一にもう1回考えたいなと。まだまだ、やっぱりカープで野球がしたいですし、自分自身、このまま終わってしまったら悔いが残ると思うし、やりきった感じもまったくないので、ここをスタートとして、また、ことし1年間、しっかり野球に向き合えるようにやっていきたいなと思います」

広島カープ 會澤翼 選手
「(中村奨成に対して)『しんどいときこそ、前に行きなさい』ということしかないですし。やった人しかわからないのでね。本当によくがんばっていたし、末包もしかりですけど、2人ともよくがんばっていたとは思います」

「1番は優勝ですし、年男なのでいいシーズンにしたいと思っています」

広島カープ 堂林翔太 選手
「また、ことしが始まるなと引き締まった気持ちです。ことし初めて年下が護摩行に挑戦して、また、自分も負けないという気持ちが沸いてきましたし、切磋琢磨してお互いやっていけたらなと思います」

「自分のことよりもチームが勝てばいいので、とにかく優勝して自分も1年間、戦力として戦い続けたらいいなと思います」

― 4人とも熱さでのどに水ぶくれができるほどということですが、きょうだけではなくて、あす10日、あさって11日まで3日間続くということです。

― 末包選手がインタビューの際に自己紹介から入ったのは、それくらい圧倒されたんでしょうね。

― あとはやけているので、いつもの表情と違うなというところもあったと思うんです。末包選手は1日でメンタル面が強くなっていまして、「相手ピッチャーを見たときに、相手ピッチャーは火の前に座ったことはないだろう。こっちはあるんだぞという気持ちになれるんじゃないかな」ということも話していました。

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