ソニーホンダ新型EV「AFEELA」がDualSense操縦で登場、マイクロソフトやEpic Gamesと連携して開発中

ソニー・ホンダモビリティ株式会社は現地時間2024年1月9日(火)から1月12日(金)までアメリカ・ラスベガスで開催される「CES 2024」に出展。
同社代表取締役社長兼COOの川西泉氏がプレスカンファレンスに登壇し、電気自動車「AFEELA(アフィーラ)」のプロトタイプを公開しました。

新型EV「AFEELA」がDualSenseの操縦デモで登場

※川西氏の登壇は再生時間28:24頃から

プレスカンファレンスに登壇した川西氏は、さっそく進化した電気自動車「AFEELA」のプロトタイプをステージに呼び込みますが・・・

DualSenseを取り出す

おもむろに取り出したのはお馴染みのPlayStaiton 5向けコントローラー「DualSense」

無人の状態で「AFEELA」が登場。
川西氏は「あくまでもデモ用の機能」と説明しましたが、搭載ソフトウェアの可能性を感じさせるインパクトがありました。

Epic Gamesと協業して仮想シミュレーターを開発

仮想シミュレーター開発

昨年のCES 2023で発表されたソニー・ホンダモビリティとEpic Gamesの協業。
CES 2024のプレスカンファレンスではその進捗が発表され、仮想空間を活用したシミュレーターが公開されました。
このシミュレーターにはEpic GamesのゲーミングエンジンUnreal Engine 5.3を使用しており、今後のアップデートにも対応していくとしています。

Epic Games CTO キム・レブレリ氏のコメント

ソニー・ホンダモビリティと共に、データを活用した視覚的なコミュニケーションはもちろん、人のつながりに寄与するソーシャル・エンタテインメントをリードする、世界クラスのモビリティ体験を提供できることを嬉しく思います。

ソニー・ホンダモビリティ 代表取締役社長兼COO 川西泉氏のコメント

センシングデータや車両データを使用したAFEELAの車内エンタテインメントの拡張には、Unreal Engineが重要な役割を果たします。
Epic Gamesと協力し、モビリティの未来に対する共通のビジョンの実現に挑戦してまいります。

マイクロソフトと連携して対話型パーソナルエージェントを開発中

ソニー・ホンダモビリティ×マイクロソフト

ソニー・ホンダモビリティは、モビリティをインタラクティブに感じ合う存在に進化させることを目的に対話型パーソナルエージェントを開発中。
マイクロソフトと連携し、開発にはMicrosoft Azure OpenAI Serviceを活用していることを明らかにしました。
ナイトライダーの時代がすぐそこまで来ています!

ソニー・ホンダモビリティ 代表取締役社長兼COO 川西泉氏のコメント

AIは、人とモビリティの関係を再定義し、”感動体験 “を向上させるというSHMの目標を達成する上で必要不可欠な役割を果たします。
対話型パーソナルエージェントの開発において、マイクロソフトは私たちの重要なパートナーです。私たちのビジョンを実現するためにマイクロソフトと連携できることを光栄に思います。

マイクロソフト コーポレートバイスプレジデント データ、AI、デジタルアプリケーション、プロダクトマーケティング ジェシカ・ホーク氏のコメント

生成AIは、人々のクリエイティビティを増幅し、クリエイターやデザイナーが車内体験を変革する機会を創出する新しいキャンバスです。
私たちは、ソニー・ホンダモビリティとの連携を誇りに思うと同時に、AIの展望とモビリティ業界が進化する中で、SHMがMicrosoft Azureが信頼できるプラットフォームであることを確信し、自信を持って革新的に活用しながら、彼らのパーソナルエージェントを構築していくことを喜ばしく思います。
このような新しい技術が今後実現される中、安全で責任あるAIは、両社の最優先事項であり続けます。

AFEELAが「グランツーリスモ7」に登場

ソニー・ホンダモビリティはグランツーリスモシリーズを開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの100%子会社であるポリフォニー・デジタルとの協業も発表。
車両開発において協力するとし、「グランツーリスモ7」の2024年内アップデートでゲーム内に「AFEELA Prototype 2024」が収録される予定です。

プレスカンファレンスの全容はYouTubeチャンネル「Sony - Japan」で公開されているほか、AFEELAの発表についてはAFEELA公式サイトからも確認できます。

2024 Sony Honda Mobility Inc.

© Saiga NAK