「撮り鉄」の聖地、名鉄・西枇杷島駅周辺へ レンガ造りのトンネルも 愛知県の「実はスゴい駅」を調査

西枇杷島駅にあるレンガ造りのトンネル

鉄道王国・愛知県には、思わず途中下車したくなる魅力的な“駅前タウン”がたくさん! そこで「降り鉄」と呼ばれる駅周辺の散策が大好きな鉄道ファン協力のもと、愛知県にある約500駅の中から途中下車におすすめの「穴場の駅前タウン」をピックアップしてもらいました。

■JR東海道本線・共和駅

共和駅

名古屋駅から15分ほどの場所にある「JR共和駅」。もともと8つの地が1つの村となる際に「共に協力していこう」という思いを込めて名づけられました。現在では、1日1万人以上が利用するまでに発展しています。

金メダルのまち「共和」

現在の共和は「金メダルのまち」としても有名。共和駅の近くには女子レスリングで有名な至学館大学や、吉田秀彦さんが柔道の技を磨いた名門・大石道場があり、吉田沙保里さんをはじめ共和ゆかりの選手が、オリンピックの金メダルをなんと17個も獲得しています。

ちからカレーうどん

そんな共和駅界隈には金メダリスト御用達のお店もたくさん。駅から徒歩3分の場所にある「うどんの大島屋」にも、吉田沙保里さんが現役時代には月に1度ほど通っており、濃厚なカレーうどんに揚げ餅がのった「ちからカレーうどん」をよく注文していたそうです。

八ツ屋 神明社

さらに共和駅から徒歩5分ほどの場所にある「八ツ屋 神明社」は、吉田沙保里選手がよくお参りにきていた神社。ここでお参りして金メダルを獲得したという話が広まり、金メダリストにあやかって全国から必勝祈願の参拝客が続々と訪れるようになったそうです。

ふじや酒店

共和駅が“金のパワーステーション”と呼ばれる理由は金メダル以外にも。駅の近くにある「ふじや酒店」は、「続々と当たりが出る」と宝くじファンの間で有名な酒屋さん。このお店でジャンボ宝くじ7億円を2回、さらに1等を4回も出しているというスゴいお店なんです。

「全国のよく当たる販売員」7人の1人である服部啓子さん

高額当選の鍵を握っているといわれるのが「お母さん」と親しまれている服部啓子さん。「全国のよく当たる販売員」7人の1人にも選ばれている服部さんは、これまでに17億円の当選を生み出した、ゴットハンドの持ち主です。服部さんに引いてもらえば、高額当選も夢じゃない、かもしれません。

■名鉄名古屋本線・西枇杷島駅

レンガ造りのトンネル

名鉄名古屋駅からわずか5分にある名鉄名古屋本線の「西枇杷島駅」。各駅停車以外は全て通過してしまう、無人駅です。

普通しか停まらない西枇杷島駅ですが、その周辺には珍しい散策スポットが満載! 駅からわずか徒歩1分の場所には、頭をすりそうになってしまうほど小さなレンガ造りのトンネルがあり、独特の雰囲気を醸し出しています。

線路が三角形に配置された「デルタ線」

西枇杷島駅の周辺を良く見ると、カメラを持った人の姿をよく見かけました。実は西枇杷島駅の周辺は鉄道ファンの間で「聖地」とも呼ばれるスポットがあることから、電車の撮影を楽しむ「撮り鉄」たちがこぞって足を運んでいるんです。

その有名スポットが、線路が三角形になった通称「デルタ線」。線路が三角形に配置されたデルタ線は全国に数カ所しかありません。激レアスポットを見たいという鉄道ファンが多く訪れています。

無人駅の中では異例の規模

そんな鉄道ファンの聖地である三角地帯の中で行われたのが「枇杷島分岐撮影会」です。普段は立ち入りができない三角地帯に特別な許可の下で入り、撮影ができるという鉄道ファンにはたまらないイベントが開催されました。

この三角地帯は西枇杷島駅の「駅構内」扱いとされている場所。このため西枇杷島駅は無人駅の中では異例な規模を誇る「実はスゴい駅」なんです!

ロースみそかつ定食

実はスゴい西枇杷島駅のすぐ近くには、地元で愛されている絶品寿司屋も。駅から徒歩1分の場所にある「すしかつ」は、この道50年のベテラン寿司職人・前田重夫さんが営むお店。しかし、お客さんをよく見ると、寿司ではなく「ロースみそかつ定食」をこぞって注文しています。

寿司とみそかつの二枚看板

「すしかつ」は名古屋で寿司職人として修行を積んだ前田さんが、両親が営んでいたみそかつ店を受け継いで始めたお店です。そのため寿司とみそかつの二枚看板でやってみたところ、どちらも大人気に! 地元のお客さんたちは「今日はみそかつ、明日は寿司」と思い思いに楽しむのが当たり前だとか。激レアスポットを見たあとは、地元の名店で絶品グルメを堪能するのも良さそうです。

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