「ええっ…うそやん」清水・乾貴士も絶句。磐田・遠藤保仁の電撃引退に「ショック。もう一度やりたかった」

清水エスパルスは9日、静岡市清水区の三保グラウンドで初練習を行い、新シーズンに向けてスタートを切った。練習後、取材に応じた乾貴士(35)は、日本代表でともに戦った磐田MFの遠藤保仁(43)の現役引退を伝えられると「ええっ…うそやん!」と言葉を失った。

「年末しゃべったときは、まだやりそうな感じはしていたので、エスパルス来てくださいよって勝手に言ってたんですけど(笑)ショックですね、それは。同じピッチでもう一回やりたかったですね」と言葉をつづけた。20歳で日本代表デビューを飾った乾だが、そこには常に不動のボランチとして君臨する遠藤保仁の存在があった。「やりやすかったですね、あの人のところで全部落ち着けるので。リズム悪ければあの人に渡しておけばいい。攻撃面でもすごいいいタイミングでボールを出してくれる、やりやすいボールをだしてくれた」と振り返った。
昨季は10ゴール10アシストをマークした乾、10月の静岡ダービーではともにピッチに立ち言葉をかわすシーンもみられた。尊敬する大先輩が決断した43歳での引退については「35でもしんどいのに、43までってすごすぎますね。去年も一度も練習やすんでいないみたいですし。ああいうボランチが今後出てくるかもわからないですし、そういう選手がもっと出てきて欲しいとは思いますね」と乾。その瞳はどこか寂しそうに見えた。

© 静岡朝日テレビ