ジャルジャルが「M-1」79点の雪辱を果たす、カウスも称賛

1月8日に「なんばグランド花月」(大阪市中央区)でおこなわれた『第九回 上方漫才協会大賞』の受賞発表。特別賞にジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)が選出され、協会の会長・中田カウスとのやり取りで会場を沸かせた。

特別賞のジャルジャル(左から後藤淳平、福徳秀介)が登場すると、満員のNGKは大盛り上がり

大阪のお笑い文化の継承と発展のため設立された「上方漫才協会」が、各分野での活躍や上方漫才への貢献など、さまざまな視点によって芸人たちを審査し選出する同コンテスト。今回は、大賞にダブルヒガシ、新人賞にタイムキーパーが輝いた。

合わせて「特筆すべき点があった芸人」へと与えられる特別賞も発表。過去には男性ブランコ、プラス・マイナス、和牛など実力派が手にした同賞だが、今年はジャルジャルが受賞。コンビ名が読み上げられスーツ姿の2人が登場すると、会場は割れんばかりの拍手とざわめきに包まれた。

■ カウス「ジャルジャルの追っかけをしている」

『キングオブコント2020』のチャンピオンで、近年ではYouTubeチャンネルでクオリティの高いネタ動画を高頻度で投稿し続けるなど、ストイックな活動を続けるジャルジャル。

協会の会長・中田カウスは「(ジャルジャルの)追っかけをしておりましてね。楽屋でモニターを見ていると、爆笑が流れてくるんですよ。誰かいな、と見てみるとジャルジャルのコントで。これにハマりまして舞台の袖や客席から見ていると、おろすネタがみんなおもしろくて、繊細なんですね」と大絶賛。

また、2010年の『M-1グランプリ』決勝では、当時審査員をつとめていたカウスがジャルジャルに「79点」という低得点をつけた過去も。「漫才のときはそうは思いませんでしたが・・・」と漏らすカウスに、すかさず後藤が「79点つけられたけど!」とかえしたが、「今日は100点です! NGKのトリをとってください!」と褒めちぎるやり取りもあり、観客の笑いを誘っていた。

そのほか、大賞にダブルヒガシ、新人賞にタイムキーパー、話題賞に2023年のM-1王者・令和ロマン、劇場賞に『THE SECOND』の初代チャンピオン・ギャロップがそれぞれ受賞した。

取材・文/つちだ四郎

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