能登半島地震発災から8日目 広島から支援の輪広がる 物資など続々被災地へ

能登半島で最大震度7を記録した地震から8日が経過しました。被災地では、9日も多くの人が避難所生活を送っています。

元日から避難所で生活を送る山田成名さん。自宅で飼っている猫も一緒です。

山田成名さん

「(地震発生時は)猫と一緒に寝てて、揺れと共に部屋の中を走り回っていて。」

地震に驚き逃げ出してしまい、一時は行方不明となっていたそうですが、2日後に発見されたそうです。

山田成名さん

「とにかく生きとってくれたらなんで良い、できれば家に帰って来てと思っていた。ここはみんな温かい人が多いので、喋ったりして元気出してという感じ。」

石川県によりますと、9日午後2時時点で、能登半島地震の死者は202人。また、安否不明の人は102人となっています。

広島から支援の輪が広がっています。

日本赤十字社の広島県支部では、被災地に派遣する医師や看護師ら救護班10人の壮行式が行われました。

日赤広島県支部救護班 岡野博史班長

「まだまだ支援が行き届いていない場所がたくさんある。災害関連死をいかに減らすかが大事なフェーズになってくるしっかり支援したい。」

救護班は、石川県内の避難所などで感染症対策が行き届くよう支援したり、被災者を診療したりする予定だということです。

トラックに積まれていく段ボールの山。実はこちら国からの発注を受けて石川県に送られた災害用トイレです。

福山市の携帯トイレメーカーのケンユーでは、4日、国からの発注を受けて、急きょ20万回分の災害用トイレを出荷しました。

翌日、金沢市に届けられたということです。自社開発したこの災害用トイレは、専用段ボールや凝固剤などを使うことで、上下水道が止まった地域でも使用ができます。

今も北陸地方などから発注が相次いでいて、休日返上しながら工場をフル回転させて増産しているということです。

ケンユー 占部克明社長

「甚大な被害がでてますので、少しでも役に立ってほしいとまず第一に思ったところです。被災された方々の不安とかそういったものの解消に少しでもお役に立てたらと強く思います。」

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