倉敷市、被災地へ衣料品を発送 石川1市2町へ 繊維関連企業提供

倉敷市職員らに見送られ被災地に向け出発するトラック=同市児島阿津

 倉敷市は9日、能登半島地震で被災した石川県珠洲市、穴水町、能登町からの依頼を受け、倉敷市児島地区の繊維関連企業が提供した下着や靴下、防寒着など衣料品約1万3千枚のほか、市が備蓄するマスクとタオルを現地に発送した。

 衣料品は児島商工会議所、岡山県アパレル工業組合、倉敷ファッションセンターに加盟する約30事業者が提供。市備蓄のマスク6万枚、タオル3130枚とともに、4トントラック2台(1台は児島地区の運送業者が提供)に載せ出発した。被災地に10日中に届ける予定。

 市阿津防災備蓄倉庫(同市児島阿津)で出発式があり、伊東香織市長が市職員とトラックの運転手計6人に「安全運転、体調に気をつけて届けてほしい」と激励した。

 児島地区からは6日にも石川県輪島市に衣類を送っている。派遣隊長で市人事課課長主幹の原泰久さん(49)は「せんいのまち関係者からの温かい支援を被災地の方々にしっかり届けたい」と話した。

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