下北山村の土砂崩れ 検討委員会 復旧工事に向けた調査計画を議論

下北山村の国道169号で発生した土砂崩れを受けて、事故の原因究明などを行う防災対策検討委員会の2回目の会合が開かれました。

12月23日、下北山村上池原の国道169号で発生した土砂崩れでは、車2台が巻き込まれ、このうち土砂に埋もれた車から人の骨とみられるものが見つかっています。土砂崩れは地中の水が凍ったり解けたりを繰り返す「凍結融解」で岩盤が劣化したことや、長年の地震などの影響があったとの見解が示されています。9日県庁では、事故の原因究明などを行う有識者による委員会の2回目の会合が開かれました。会合では今後の復旧工事に向けて、地質構造や地盤のゆるみなどを把握するため、ボーリング調査を行うことなどの計画が示されました。委員からは調査方法のほか、作業員の安全を確保するための監視の計画について意見が出されました。

京都大学 名誉教授・大西有三さん

「いろいろな対策が考えられるので、調査計画、特にボーリングの結果を見て、今後の早い交通解放(通行止め解除)に繋がるような方法を考えていきたい。」

次回の検討委員会は2月7日に開かれる予定です。

なお、県は2月末までに復旧工事の方法を決めるとしていて、工事の着手は早くても3月下旬になるとの見方を示しました。

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