社民党、神奈川から狙う再建 2023年で自治体議会の公認議員ゼロ…次期統一選の復活へ「若者支援で地固め」

「二十歳の市民を祝うつどい」の参加者に向け政治への関心を持つよう呼び掛ける福島党首=8日、横浜市港北区

 昨年の統一地方選で神奈川県内自治体議会に党公認議員が一人もいなくなった社民党が再建策を模索している。神奈川は福島瑞穂党首(参院全国比例)が県連合代表を兼ねる同党の拠点。「若者や無所属議員への支援で地固め」(福島党首)をし、次の統一地方選で公認議員復活を目指す方針だ。

 「自民は脱税!国民は増税!」。今月8日、横浜市の「二十歳の市民を祝うつどい」が開かれた横浜アリーナ(同市港北区)近くで福島氏は声高に訴えた。

 1998年の国政初挑戦以来、毎年行う恒例の街頭演説だ。若者たちは次々とスマートフォンを向けシャッターを切り動画を収める。通りかかった自民の古参党員は「福島さんの口八丁にはかなわない」と苦々しげだった。

 一方で社民の党勢はそんな福島党首の「個人人気頼み」なのが実情だ。同党関係者も「みずほ銀行ならぬ『みずほ個人商店』となっている」(元地方議員)と否定しない。

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