宮城県が4病院再編構想を県議会与党会派に説明 県議から苦言や懸念の声

宮城県が進める4病院再編構想について、県議会与党会派と県が意見交換し議員から苦言や懸念の声が聞かれました。県は、仙台市青葉区で再び住民説明会を行うと明らかにしました。

意見交換会では、伊藤哲也副知事や県の担当者が12月に締結された仙台赤十字病院と県立がんセンターの基本合意の概要について説明しました。

議員からは、住民説明会を開いた直後に基本合意を締結した県の姿勢に苦言が呈されました。

わたなべ拓県議「(住民説明会は)アリバイ作りではないと苦しい答弁されてましたが、それはそのようにしか受け取れない」

年度内の基本合意を目指す東北労災病院と県立精神医療センターの富谷市への移転合築についても、心配の声が上がりました。

佐々木喜藏議員「精神科医療の特殊性というものを本当に県当局は理解していたのか、という疑問を非常に持ちます」

県は、仙台市青葉区で再び住民説明会を開催する方針を明らかにしました。具体的な時期などは示していません。

村井知事は9日、仙台赤十字病院と県立がんセンターの統合による新病院整備のための関連予算案を、2月の県議会に提案する方針を明らかにしました。

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