川淵氏「皇帝は紳士的だった」 サッカー界、悲しみ広がる

1974年7月、サッカーW杯西ドイツ大会で優勝し、トロフィーを掲げるベッケンバウアー(中央)=ミュンヘン(AP=共同)

 フランツ・ベッケンバウアーさんの死去を受け、日本のサッカー関係者には9日、悲しみが広がった。日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏は「ボビー・チャールトン氏に続き、偉大なる名選手が亡くなったのは寂しい限りだ。『カイザー(皇帝)』のニックネームが示す通り、いつも紳士的で優しかった」と協会を通じてコメントした。

 川淵氏は、2002年W杯の招致活動中に面会し、韓国との共催を示唆されたことが印象に残っているという。招致活動で中心的役割を担い、FIFA理事も務めた小倉純二元日本協会会長は「招致ではペレ氏とチャールトン氏と日本の良さをアピールしてくださるなど、お世話になった」と感謝した。

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