第102回全国高校サッカー選手権で2大会ぶり4度目の優勝を果たした青森山田の選手たちが9日夕、青森市の同校に凱旋(がいせん)した。温かな拍手で出迎えた生徒や教職員約200人とともに、高円宮杯U-18(18歳以下)プレミアリーグファイナルと合わせ、高校世代2冠達成の喜びを分かち合った。
一行を乗せたバスは午後5時ごろ同校に到着。優勝旗やトロフィーを手に選手たちが帰着式会場の体育館に入場すると、割れんばかりの拍手に包まれた。
正木昌宣監督は「応援してくれた皆さんのおかげでなし得た優勝」、主将のDF山本虎は「応援が力になった。目標としていた2冠を達成できてうれしい」と感謝。花田惇校長は「最後まで戦い抜いた姿は県民に勇気を与えた」と選手たちをたたえた。
同選手権で通算5ゴールを決め、得点王に輝いたFW米谷壮史は取材に「先輩たちがつないできた『強い山田』を途絶えさせるわけにはいかないという気持ちで戦った。青森から日本一になる姿を見せることができてよかった」と充実した表情を浮かべた。