J2水戸 昇格へ野心重視 新加入選手会見

新シーズンに向けて意気込みを見せる浜崎芳己監督(中央)と新加入選手ら=水戸市宮町

J2水戸は9日、水戸市宮町の商業施設で2024年シーズンの新体制を発表し、新加入選手らが記者会見を行った。新たに加わった16人を含む全34選手で悲願のJ1昇格を目指す。

半数近くの選手が刷新され、一層の若返りを実現。新チームの編成について西村卓朗ゼネラルマネジャー(GM)は「質の高い選手がそろい、新人選手は9人。経験値より野心を重視した。ここ数年の傾向として、主力が引き抜かれた際の心配を覆すのは、野心のある選手や新人だ」と説明した。

前年の17位から奮起を誓う浜崎監督は「若さだけでなく、スペシャル(特徴)を持った選手たちが来てくれた」と歓迎する。続けて「求めるのは順位。ホーリーホックが歩んできた道を30年目にして一段階引き上げなければいけない。今までのわれわれでは駄目」と強調。ゴールに向かう姿勢や手数を増やし、前年より攻撃的なサッカーを展開していくことを示唆した。

昨季の主力が多く退団した中盤以降は、突破力と抜け出しが持ち味のMF新井晴樹や豊富な運動量が魅力のMF野瀬龍世らが完全移籍で加入。新人選手は187センチの高身長MF碇明日麻ら高卒選手3人と大卒選手6人という顔触れとなった。

加入選手の中で最年長31歳のGK松原修平は「若い選手たちと成長する。自分の目標がチームの目標だ」とJ1昇格へ意気込んだ。

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