アニメ『葬送のフリーレン』 “シュタフェル”の痴話げんかにザインの本音がついに爆発「もう付き合っちゃえよ!」

1月5日に放送されたアニメ『葬送のフリーレン』第17話は、ザインが親友の足取りを追うためにパーティを離れるかどうかが決まる重要な回。さぞかし真面目な雰囲気で展開されると思いきや、“シュタフェル”がいつもの痴話げんかを始めてしまう。2人はこれまでも物語が進むたび、けんかをしては仲直りを繰り返してきた。そんな若者たちのもどかしい様子に、けんかの仲裁に入ったザインがついに本音を爆発。視聴者からも「よくツッコんでくれた!」と称賛の声が上がった。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

■もうしばらく一緒に

フリーレンたちの目的地・魔法都市オイサーストを目前に、ザインはひとり困惑していた。彼の旅の目的は10年前に故郷の村を旅立った親友を見つけること。しかし立ち寄った集落でつかんだ“戦士ゴリラ”の足取りは、オイサーストとは反対方向の道へ続いていたのだ。このままフリーレンたちと旅を続けるか、3人と別れて親友を追うか……。文字通りの分かれ道に立っていた。
沈みかけた夕日に照らされながら、ザインは道端の小岩に腰掛ける。「フリーレン……。俺はゴリラを追いかけるために旅に出た」。視線を落とすザインに、フリーレンは「知ってるよ」と優しくほほ笑む。ひとまず結論を明日に見送った一行は、集落の小屋を借りて夜を過ごすのだった。もしかしたら、4人が一緒に過ごせるのは今夜が最後かもしれない……。
しかしてそんな不安を、翌朝の天気が吹き飛ばした。猛吹雪である。村の人によると、この地方の寒波はひと月ほど続くらしい。思えば約1年前、北側諸国シュヴェア山脈の豪雪ではシュタルクが命を落としかけた。やむなく一行は、吹雪が過ぎ去るまで集落に腰を落ち着けることに。思いがけず生まれたゆとりの時間に、ザインは目を細める。「もうしばらく一緒にいることになりそうだな」と、笑みをこぼしてつぶやいた。

思わぬ足止めを食らった4人は、それぞれ自由な時間を過ごす

■ザインの役目

寒波が過ぎ去るまでの間、シュタルクは筋トレに、フェルンは読書に、フリーレンは怪しい老人が営む魔法店で品探しにいそしんだ。“破壊僧”ザインも大好きな酒場に入り浸り、気づけば寒波の時期が終わりを迎えようとしていた。
ある日の夜、何やら神妙な面持ちのフリーレンがザインの元へとやってきた。「シュタルクとフェルンの様子が変なんだよ」。話を聞くと、どうやら“また”、2人がけんかをしているようだった。仲裁は僧侶の役目だからと、フリーレンは半ば強引にザインを連れていくのだった。
小屋へ戻ると、そこにはフェルンの背中を困った顔で見つめる正座姿のシュタルクがいた。「ひどい状況だな……」。ザインがあきれた顔で事情を尋ねるも、2人は視線を交わすことさえしない。「シュタルク様が悪いんです」「はい……、俺が全部悪いんです」。このままでは埒(らち)が明かないと悟ったザインは、ひとまずシュタルクを隣の部屋へと引きずっていった。

ザインが言う、“ひどい状況”

「……この小屋に来たばかりの頃、フェルンが俺のほっぺに冷たい手を当てたじゃん?」。温かい飲み物で落ち着きを取り戻したシュタルクが、ザインに改めて事情を話し始める。なんでも、冷え切った手で触られた“お返し”をしたところフェルンが怒ってしまったという。
ことの顛末(てんまつ)にあきれつつも、ザインが「このままで良いと思うか?」と優しく語りかけると、18歳の少年は「……仲直りしたいです」と本音をこぼす。やれやれと笑って、ザインは続けた。「正直に気持ちを言えばいい。仲直りしたいのならちゃんと相手にそう話すんだ。フリーレンはけんかの仲裁なんかしてくれないぞ」。例え自分が親友を追う道を選んでも、きっと2人がうまくやっていけるように……。そんなザインの気持ちを感じ取ったのか、「ああ、わかってる。フェルンに謝るよ」と、シュタルクも笑って返すのだった。

一方のフェルンも自分が意地になってしまったことを反省し、謝りたいと考えていた。実はシュタルクに冷えた手の“お返し”をされたとき、肩を押さえる彼の力が予想以上に強かったようで、フェルンは少しだけ怖いと思ってしまったという。話を聞いてザインが「シュタルクのこと、嫌いか?」とフェルンの本心を尋ねると、彼女は不思議そうに「なんでそんなこと聞くんですか」と返した。そのあまりに無垢(むく)な反応を見て、ザインは安堵(あんど)の表情を浮かべる。

……その後、無事に仲直りした2人をよそにザインはフリーレンと共に再び酒場へ。年頃の若い男女のけんかに振り回される役目をいつも担っていた彼は、おそらく長いこと胸中に抱えていた思いを口にするのだった。「もう付き合っちゃえよ!」。もどかしい若者たちの姿にやきもきし、やけ酒におぼれるザイン。フリーレンはそんな彼を「とても頑張っている」と評しながら、感謝を伝えるのだった。

ふとしたことでけんかをしてしまう“シュタフェル” その度にザインが仲裁役をしてきた(画像は第14話より引用)

■ザインの“名言”を視聴者も支持「よくツッコんでくれた!」

互いに素直になれない“シュタフェル”コンビに対してザインが「もう付き合っちゃえよ!」と胸中を暴露するシーンは、SNSでも大きな盛り上がりを見せた。ザインと同じ思いでやきもきしていた視聴者から「よくツッコんでくれた!」「視聴者の思いを代弁した」「ホントに助かる」など、多くの称賛の声が飛んだ。この“名言”は原作を読んでいるファンからも人気で、半ばネットミームとしても扱われている。

今後も2人の関係がどのように変わっていくのか要注目だ。『葬送のフリーレン』第18話「一級魔法使い選抜試験」は、1月12日(金)「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」(全国30局ネット)にて放送予定。

画像提供:©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

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