障害馬術で全国V、中学生初の快挙 奥州・胆沢中の阿部成海さん

障害馬術競技の全国大会で優勝した胆沢中1年の阿部成海さん。今後の飛躍に期待が膨らむ

 岩手県馬術連盟所属の阿部成海さん(胆沢中1年)は、障害馬術競技の全国大会、第15回オールレディース&ダンディークラシック(那須トレーニングファーム主催)のサラブレッド限定競技で優勝した。年齢や性別の制限がなく、一般競技者が集う中で中学生初の快挙。2年連続で全日本ジュニアの大会に出場している阿部さんは「自信につながりうれしい」と喜び、さらなる飛躍を期す。

 大会は2023年11月中旬に栃木県那須塩原市の同ファームで開かれ、阿部さんは3競技に出場。優勝したトップギアI記念サラブレッドグランプリには、中央競馬で4勝した元競走馬のシベリウス(10歳せん馬)と挑み、参加した52人の頂点に立った。

 シベリウスは当初、別の選手と出場する予定だったが、当日の朝に同連盟副会長の千葉忠さん(65)が馬のコンディションを考慮し、変更した。地元の練習でいつも触れ合っている阿部さんとの相性の良さが決め手となった。

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