長崎・千々の浜 鬼火焚きを開く 炎を囲み、大崎住民交流

1年の健康を願い鬼火を囲む住民たち=長崎市、千々の浜

 長崎県長崎市の南校区連合自治会(森安廣会長)は8日、千々町の「千々の浜」で鬼火焚(た)きを開き、同町と大崎町の住民が浜辺で交流した。
 昨年まで両町それぞれで開いていたが、本年度で閉校する南小に通う大崎町の児童たちにも参加してもらおうと初めて合同で開催。約60人が集まった。
 鬼火は、ショベルカーで掘った穴に約10メートルの竹3本を立てた後、ワイヤで固定し、根元に細い竹を立てかけて準備。千々町の森永一美さん(87)は「昔は千々町内3カ所で開いていた。これだけ大きいのは市内で他にないのでは」と胸を張った。
 児童たちがたいまつで点火すると、一気に炎が広がり、破裂した竹の音に耳をふさいで遠ざかる人も。この後、豚汁などが振る舞われ、住民たちは海や鬼火を見ながら歓談の時を過ごした。

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