東大の刺傷事件受け、警備訓練 共通テスト前に、会場襲撃を想定

道着姿の警視庁本富士署員から刺股の使用方法を学ぶ東大職員=10日午前、東京都文京区の東大前

 東京都文京区の東大前で2022年、大学入学共通テストの受験生ら3人が刃物で刺された事件を踏まえ、東大と警視庁本富士署は10日、試験会場への刃物を使った襲撃に対処する警備訓練を実施した。昨年に続き2回目。

 訓練はテスト当日に無差別襲撃をしようとする男が東大敷地内への侵入を試み、制止する東大職員を刃物で襲ったと想定。職員が刺股や盾で抵抗し、110番を受けて駆け付けた警察官が取り押さえる流れを確認した。

 署員が職員に刺股での距離の取り方や盾で押し返す方法なども指導した。柴田延明署長は「安心して受験に臨めるよう対応能力を強化したい」と述べた。

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