佐野に「らーめんモール」開設など提案 地方創生コンで阿由葉さん

観光資源の活用に関するアイデアを発表する阿由葉さん

 【佐野】内閣府主催の「地方創生☆政策アイデアコンテスト2023」で、市の魅力を発信するアイデアを提案した東京都立三鷹中等教育学校5年阿由葉洸太(あゆはこうた)さん(17)がこのほど市役所を訪れ、金子裕(かねこゆたか)市長や市職員、市内の高校生を前に提案内容を発表した。

 同コンテストは地域経済分析システム(RESAS)などを活用したデータを元に、地域を元気にする政策アイデアを募集。祖父母が足利市在住で、佐野市にも何度か訪れたことがあるという阿由葉さんは「地元の魅力をより発信できる観光都市の在り方-栃木県佐野市を例に考える-」と題したアイデアを提案した。

 発表で阿由葉さんは、RESASで分析した市内でナビ検索された場所や流動人口の流れなどを説明。それらを踏まえ「アウトレットとラーメンを掛け合わせた観光策『アウラー』が必要」と提言。ドライバーが観光案内を務める「佐野らーめんタクシー」や複数のラーメン店を1カ所に集めた「佐野らーめんモール」の開設を提案した。

 発表を終えた阿由葉さんは「アイデアを深めていくのは大変な作業だったが、良い反応がもらえて良かった」と話した。金子市長は「いただいた提案の実現に向けて取り組んでいきたい」と前向きに述べた。

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