「ダメだった」開幕戦を経て…松山英樹が変えるコト変えないコト

「ダメだった」開幕戦を経て歴代チャンピオン大会へ

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 事前(9日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

松山英樹は前週「ザ・セントリー」を59人中58位で終えたその日のうちに今週の会場となるオアフ島へ飛んできた。マウイ島での2024年シーズン開幕戦を振り返れば「まあ、ダメだったんで」というひと言に集約される。

結果論ではなく、やりたいスイング、やりたいプレーができているか。「何か、トライの仕方を変えないといけない。それが今週ハマるかどうか。それがハマったら、どう続けていくかだと思うので」とうなずく。

黒宮幹仁コーチとの調整が続く

練習場でもコースに出てからも、すぐ横にいる黒宮幹仁コーチとのやり取りは活発。動きのチェックに余念がない。アレンジの必要性を口にする中でも“迷い”を感じさせないのは、「目指しているところは変わっていないので。そこにどう当てはめていくかだけ」と根本にブレが生じていないからだ。

この日の練習ラウンドは今季からPGAツアーに参戦する久常涼と回った。ラフの対処などについて交わす言葉にPGAツアー11シーズン目の貫録も漂わせつつ、「(米国への)ルートがヨーロッパに行って、勝って来ていますし。すごいなーと思いながら」。自らとは違う道で最高峰の舞台にたどり着いた21歳の歩みにリスペクトもにじむ。

練習ラウンドは久常涼とともに

アマチュア時代の2011年にPGAツアーデビューを飾った大会は11度目の参戦になる。初出場から3大会は予選落ちが続き、2年前に優勝を飾っても、相性について聞かれれば口ぶりは慎重なまま。「去年も悪かった(48位)ので、何とも言えないですよね。優勝した時しかトップ10にいないですし、上位にも来ていないので」と冷静に言った。

やるべきことは変わらない

まずはやるべきことに集中し、「それ(早い段階での結果)が出せれば最高」。この地で挙げたツアー通算8勝で止まっている数字を、再び積み上げていく。(ハワイ州ホノルル/亀山泰宏)

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