八代亜紀さん、リンゴの風景に「憧れ」 青森県内をたびたび訪問、絵画展も

「八代亜紀アートの世界展」のサイン会で来場者と笑顔で握手する八代さん(左)=2011年9月、県立郷土館

 9日に死去が明らかになった歌手の八代亜紀さんは生前、コンサートなどでたびたび青森県を訪れていた。2011年には青森市の県立郷土館で絵画展「八代亜紀アートの世界展」(東奥日報社、県立郷土館主催)を開き、リンゴと岩木山をモチーフにした作品を出品。同展に合わせた東奥日報のインタビューでは、リンゴのある風景に触れ「とても憧れますね」などと語っていた。

 八代さんは、世界最古の国際公募展「ル・サロン展」に初出品で初入選を果たして以後5年連続で入選し、同展の永久会員となるなどフランス画壇からも実力を認められた。県立郷土館での絵画展では、ル・サロン展の出品作品を中心に代表作70点余りを展示。初日のトークショーとサイン会には青森県のファンが詰めかけ、八代さんは一人一人と握手して交流するなど気さくな一面を見せていた。

 14年には、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組の公開録音を青森市内で実施。「(同市出身の歌手)淡谷のり子先生にはなかなか褒めてもらえなかったけど、スタイルはいいと褒められたことがある」と振り返り、「青森はきれいで本当にすてきなところ」と青森県の自然や食材の豊富さをアピールした。

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