土産新ブランド「津軽たんげ」誕生 老舗百貨店「松屋」と青森・津軽地方の市町村がコラボ

「謹製 津軽たんげ」の商品を手に持つ佐藤氏(前列左から4人目)、桜田市長(同5人目)や事業者ら
土産品の新ブランド「謹製 津軽たんげ」の商品

 東京・銀座の老舗百貨店「松屋」と、津軽圏域14市町村でつくる観光地域づくり法人「クランピオニー津軽」は9日、観光土産品の新ブランド「謹製 津軽たんげ」を発表した。白地に真っ赤な金魚ねぷたのイラストが目を引く統一パッケージで9市町村の19商品を販売し、津軽の注目度アップと売り上げ増を目指す。今月18~23日に松屋銀座で先行販売し、4月に青森県内で発売する予定だ。

 発表会は弘前市立観光館で開かれ、日本を代表するグラフィックデザイナーでブランド開発の統括やデザインを担当した佐藤卓氏や、クランピオニー理事長の桜田宏弘前市長、松屋IPクリエイション課長の柴田亨一郎氏、商品の開発事業者らが出席した。

 「たんげ」は津軽弁で「とても」「すごく」の意味。パッケージは津軽の文化をイメージし、親しみやすさや素朴さ、力強さなどを表現した。佐藤氏は、統一デザインをさまざまな商品で使うことで「点(個々の商品)がつながって線や面になり、ブランドの世界観がかなり強力に伝わる」と狙いを語った。

 商品は、アップルパイやシードル、クマ肉カレー、スチューベンジュースなど。参加したい事業者は随時加えていくという。

 平川りんご酢を販売するカネショウ(弘前市)の櫛引利貞社長は「統一デザインでの全国発信は、私たちにとって今までにない挑戦」と期待。赤菊芋チップスなどを販売する礼門(五所川原市)の土岐彰寿社長は「松屋の宣伝力で販路拡大につなげたい」と話していた。

© 株式会社東奥日報社