関川河川設備の応急、本復旧完了 地震、津波被害

上越市港町1では関川河口付近の高水敷保護工に亀裂が発生。深さは60センチに及んだ(2日、国土交通省高田河川国道事務所提供)

国土交通省高田河川国道事務所は9日までに、1日の地震と津波により被害を受けた関川の高水敷保護工(上越市港町1)の応急復旧と、堤防の坂道、管理用通路(同市春日新田)の本復旧を完了した。今後も余震などが懸念されることから、安全面に留意しながら早急に工事を進めるとしている。

高水敷は常に川が流れる低水路より一段高い部分を指し、流水や雨などで浸食されないようコンクリートブロックなどで保護されている。1日の地震では激しい揺れとその後の津波により亀裂が広がり、さらなる浸食の恐れが出た。応急復旧工事は亀裂に砕石を詰めて表面をならし、これ以上の拡大を防いだ。

堤防の坂道、管理用通路は地震による亀裂が発生。アスファルトの舗装など、本復旧を完了した。工事完了に伴い、侵入防止措置を取っていたが、9日時点で解除している。

関川河口付近では、保倉川合流地点やその上流に設置されていた波消しブロックも流されたり、ずれたりと被害があり、今後はこれらの修繕なども進める予定。

砕石を詰めるなど応急復旧が完了。今後、流された波消しブロックなどとともに、本復旧を進める(6日、同提供)

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