13、14日の大学入学共通テストを前に、岡山電気軌道(岡山市)は10日、路面電車の線路にまく「滑り止め砂」が当たるカプセル玩具販売機(ガチャガチャ)を電車内に設置した。合格祈願のお守りにしてもらおうと、入試シーズンが終わる3月中旬まで取り扱う。
砂は落ち葉などによるスリップ事故を防ぐため、冬季に乗務員らがレールにまく。カプセルには砂を詰めた小瓶(高さ5センチ、直径2センチ)と共に、「受験生のお守りになれば幸いです」と記した紙と風船、花の種も入っている。
ガチャガチャができるのは東山、清輝橋線を1日約12往復する県民共済生活協同組合のラッピング車両。1回20円。小瓶が入っていないカプセルもあり、3分の1の確率で当たる。
岡山電気軌道の担当者は「1912年の開業以来、スリップによる重大事故はない。当たるまで挑戦し、“滑らない”お守りにして受験を乗り切ってほしい」と話している。