シェレンベルガー氏に市栄誉表彰 岡山市 岡フィル名誉指揮者

 岡山市は10日、岡山フィルハーモニック管弦楽団(岡フィル)の首席指揮者を3期9年務めたハンスイェルク・シェレンベルガー氏(75)=ドイツ出身・在住=に市栄誉表彰を贈ると発表した。19日に岡山シンフォニーホール(同市北区表町)で授与式を行う。

 シェレンベルガー氏はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席オーボエ奏者などを経て2013年4月、岡フィルの首席指揮者に就任した。世界水準の演奏技術を伝えるとともに、首席コンサートマスターや各パート首席奏者の全国オーディションに着手。22年3月の退任までプロオーケストラとしてのレベルアップを図った。同年4月から名誉指揮者を務める。

 定例記者会見で大森雅夫市長は「卓越した音楽性を発揮し、地域の音楽芸術の普及と向上に貢献してくださった。岡フィルのファン拡大にもつながっている」と述べた。

 岡山市栄誉表彰は文化、学術、スポーツなどの分野で顕著な業績を残した個人や団体が対象で、09年に創設された。授与するのは、17年に市出身者の棋士で初めて八大タイトルを獲得した菅井竜也八段(31)に次いで2例目。

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