大学病院の移転受け 市原市が医療の確保・維持に向け千葉県に要望

大学病院の移転受け 市原市が医療の確保・維持に向け千葉県に要望

 千葉県市原市は、地域の救急医療を担う医療機関が移転することを受け、1月10日、県に対し、市内の医療資源の確保や維持を求める要望書を提出しました。

 市原市の小出譲治市長は10日、県庁を訪れ、熊谷知事に要望書を提出しました。

 市によりますと、救命救急にも対応する帝京大学ちば総合医療センターが、西部の姉崎地区から東部のちはら台地区に移転することに伴い、市の西部が総合病院の空白地帯となるなどとして懸念を示しています。

 今回の要望活動は、県がいま、改定作業を進めている、医療圏ごとの病床数などを定めた、次期保健医療計画にこうした背景を考慮するよう求めるものです。

 具体的には、県の次期計画の期間中、市が姉崎地区に病院の設置や誘致をできるようにすることや、帝京大学ちば総合医療センターの移転を踏まえて、市内の千葉労災病院についても救命救急センターに指定することなどを求めています。

 要望を受けて熊谷知事は、「県としても市原市と十分に連携して対応していきたい」と述べました。

 要望後、取材に応じた小出市長は次のように述べました。

市原市 小出譲治 市長
「姉崎周辺の人にとっては大学病院、総合病院が地元からなくなる、これは漠然とした不安があるということで多くの意見を頂戴している。そういう不安の払しょくにも、しっかりと市として取り組みたいたい」

© 千葉テレビ放送株式会社