近畿日本鉄道は10日、特急列車に設置している喫煙室を2月末をもって廃止すると発表した。全国の私鉄で唯一、車両内での喫煙が可能だったが、健康志向の高まりなどを受けて判断した。
喫煙室を設置している車両は計126両。観光特急「あをによし」「青の交響曲(シンフォニー)」を除くすべての特急に1編成あたり1~3カ所、設けている。喫煙室は当面閉鎖し、活用方法を検討するという。
京都駅や丹波橋駅を含む主要駅構内の喫煙ルームは継続する方針で、近鉄は「ご不便をおかけするが、廃止後は駅の喫煙ルームなどを利用してほしい」と呼び掛けている。