習氏「反腐敗闘争」緩めず、中国 汚職疑いの高官拘束、昨年最多

8日、中国共産党中央規律検査委員会に臨む習近平国家主席=北京(新華社=共同)

 【北京共同】中国共産党で汚職を取り締まる中央規律検査委員会の全体会議が10日まで3日間の日程で開かれた。閣僚を含む高官らが不正疑惑を取り沙汰され次々と解任される中、習近平国家主席は汚職撲滅に向けた「反腐敗闘争」を緩めず、継続する方針を表明した。香港紙によると、汚職の疑いで拘束された中国高官が昨年は45人に上り、習指導部が反腐敗闘争を始めた2013年以降で最多となった。

 中国軍では核ミサイル部隊を管轄するロケット軍で大規模な汚職捜査が進められているとされる。会議で習氏は党員の中の「獅子身中の虫」の徹底的な排除を指示。大物の党幹部を摘発する「トラ狩り」がさらに拡大しそうだ。

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