緊急通報の110番「いたずらは絶対やめて」 阪神タイガースの才木投手、兵庫県警「一日通信司令官」に

一日通信指令官として啓発グッズを配る才木浩人投手=神戸市中央区東川崎町1

 プロ野球阪神タイガースの才木浩人投手(25)が10日、「110番の日」に合わせて兵庫県警の「一日通信指令官」を務めた。神戸市中央区のJR神戸駅前での啓発イベントに参加し「緊急通報の妨げになるので、いたずらは絶対にやめて」と110番の適正利用を呼びかけた。

 才木投手は神戸市立須磨翔風高校から2017年に阪神入団。昨季は自己最多の8勝を挙げて日本シリーズでも好投し、38年ぶりの日本一に貢献した。

 最速157キロの剛速球で三振を奪うスタイルが、県警が掲げる「迅速で的確な110番受理・指令」の理念と共通するとの理由で選ばれたという。委嘱式では「(能登半島)地震があったり交通事故が多かったりするので、安全のために少しでも声かけできたら」と話し、同駅前のデュオドームで通行人らに啓発グッズを手渡すなどした。

 県警によると、昨年1~11月の110番受理件数は47万1140件。うち緊急性のない相談や苦情の電話が7万5565件、いたずらや間違い電話が8万7802件で、合わせて全体の3割以上を占めた。(井上太郎)

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