2024年注目選挙はこれだ!京都市長選挙と東京都知事選挙の構図を解説!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。

2024年1月9日に公開された動画のテーマは……2024年注目選挙!

ゲストに選挙プランナーの松田馨氏をお招きし、注目の京都市長選挙、東京都知事選挙について語っていただきました。

来月に迫る京都市長選挙の見どころとは?

【このトピックのポイント】
・京都市長選挙は共産・非共産・非自民の3極で戦う構図に
・民主党出身の松井氏が自民党票をどこまで固められるかが勝敗のポイントか
・東京都知事選挙は解散総選挙の時期に影響を受ける可能性あり

2024年2月4日投開票 京都市長選挙

投開票まで1か月を切っている京都市長選挙では、現在5名が立候補を表明しています。

独立候補の寺田浩彦氏、自民党に離党届を提出し除名処分が決定した二之湯真士氏、元参議院議員の松井孝治氏は自民・立憲・公明が推薦。

村山祥栄氏は2008年、2020年に続き3回目の挑戦で、今回は維新・国民府連と地域政党の京都党、教育無償化を実現する会が推薦しています。福山和人氏も前回に引き続き立候補。共産党などが支援しています。

京都と言えば共産党が強く、たびたび共産対非共産の構図で選挙が行われています。2020年の京都市長選挙では、「共産党の市長は『NO』」と書かれた新聞広告が話題を集めました。

前回、共産党とれいわの推薦を受けていた福山氏は、政党推薦はないものの共産党の支援は受けており、今回も共産対非共産の枠組みは継続しています。

そこに今回はこれまで無所属で出馬していた村山氏に維新・国民府連と前原新党、京都党の推薦がつき、非自民の新しいまとまりが誕生。松田氏は「3極で戦う構図」と説明しました。

さらに自民党を離党した二之湯氏が立候補を表明したことで保守分裂の要素も発生しており、京都市長選挙の構図は興味深いものとなっています。

各陣営、どのような選挙戦を展開するのでしょうか。

最近の地方選挙では退潮傾向も指摘されている共産党は政党色を薄める戦略を取るようです。福山氏は政党推薦を受けない無所属で出馬し、松田氏によるとホームページの雰囲気も共産党らしさが薄いとのこと。

松田氏「共産党を母体にしつつ無党派層を取りに行って勝ちに行こうと。非共産が割れているわけですからチャンスあるわけですよね」

一方で維新は、市議選挙で維新候補がトップ当選を果たすなど京都市内での存在感を高めています。さらに維新・国民、京都党で会派を結成しており、大型選挙での連携は初めてながら足並みを揃えて戦える状況です。

それらを踏まえ松田氏は「村山さんも前回以上に票を伸ばす可能性がある」とコメントしました。

自民・公明・立憲が推薦する松井氏は、京都が立憲の福山哲郎前幹事長のお膝元であること、また市議の数から言ってもこの選挙の本命だと松田氏は見ています。

これに対し、自民党批判をしやすい立場にあり年齢も若い二之湯氏がどこまで票を伸ばせるかも見どころになりそうです。

勝敗の分かれ目として、松田氏は「松井氏が自民党の票をどれくらい固められるか」という点に言及。

松井氏自身は民主党の出身であり、自民党支持層との相性は決して良くありません。そこに二之湯氏、村山氏という保守系の若手候補によって自民党票は削られるため、松井氏は苦戦が予想されます。

また、国民府連が推薦している村山氏についても前原氏の離党がどこまで影響するかも気になるところです。

さらに立候補予定者は全員男性ということもあり、松田氏は女性票の行方にも言及。自民党に吹く逆風や、奈良県知事選挙に続いて京都でも維新が勝てるのかどうか、見どころ満載の選挙となりそうです。

2024年7月7日投開票 東京都知事選挙

MC鈴木邦和「何と言っても注目は、小池百合子現知事が3期目出馬するのかどうかっていうところだと思うんですけれども」

今のところ、小池氏は3期目に意欲ありと言われており、そうなればかなり強力な候補となることは間違いありません。

2023年12月の江東区長選挙では都ファ・自民・公明あいのりで元都庁職員の大久保朋果氏を推薦しています。

MC鈴木「小池さんこの構図づくりも含めて関わっているんじゃないかと思ったんですけれど、都知事選でも同じような構図になりますかね」

松田氏「どうなりますかね」

都知事選挙と同日に実施される都議補欠選挙では自民と都ファが第一党をめぐって争うことは避けられず、都知事選挙で都ファと自民が協力できるかについて松田氏はやや懐疑的な様子。

さらに、通常国会の日程を踏まえれば前後に解散総選挙が行われる可能性もあり、自民党が独自候補を準備できない、準備するメリットがないといった状況になることも考えられます。

いずれにしても自民党支持層の半分から支持を得ており、絶大な女性人気を誇る小池氏の対抗馬を立てるのは自民党にとってかなりハードルの高いことかもしれません。

その他には、今の小池都政に批判的な立憲、共産、維新がどのような候補を立ててくるのかが注目ポイントとなりそうです。

動画本編はこちら!

2024年は556選挙が実施予定!現時点での注目選挙は?

選挙ドットコムちゃんねるは毎週火曜日から日曜日に公開!

ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!

© 選挙ドットコム株式会社