能登半島地震から10日目 広島で被災地支援の動き広がる 被災地では店舗再開の動きも

「能登半島地震」の発生から9日目。広島からも被災地支援の動きが広がっています。

10日朝、庄原赤十字病院の医師や看護師ら8人が石川県に向けて出発しました。被災地では、避難所の状況把握や不足する物資の提供などを行う予定だということです。

庄原赤十字病院 鎌田耕治副院長

「被災者のためにしっかり支援していくことを考えております。」

救護班は、11日から14日まで活動します。

また、住宅の無償提供も始まりました。県営住宅や、広島市の市営住宅などが6カ月無償で提供されるということです。

広島県土木建築局住宅課 井上博臣さん

「広島県でも避難者の方用で住宅を準備したので、遠方にはなりますが親戚の方とかで避難されるという話があればお問合せいただけたら。」

広島県は、必要に応じて広島の住宅を利用してほしいと呼びかけています。

石川県によりますと、10日午後2時時点で、能登半島地震による死者は災害関連死8人を含む206人。また、安否不明の人は52人だということです。

地震で5人の死者が出るなど甚大な被害を受けた石川県七尾市。創業600年以上の歴史があるとされる商店街の一角に靴の販売を行う店舗があります。

「SHOES&BAG キノシタ」木下博安さん

「ここの外壁のタイルがはがれた部分もある。」

当初は、1月3日から営業する予定でしたが、休業せざるを得ませんでした。

「SHOES&BAG キノシタ」木下博安さん

「(生まれ育った場所がこんな被害で)想像もしていなかったこれからどうなるかすごく不安。これを機に(商店街の形が)変わるのではないかと思ってる。」

営業再開に向け、1週間かけがれきの撤去などを行ったといいます。そして9日、営業を再開しました。

「SHOES&BAG キノシタ」木下博安さん

「できることから少しずつ進めていかないと。やれることはすぐやる。お客さんはほとんど来ないけど早く復旧してほしい。」

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