【国内初】大型連結バスが公道で自動運転実験 駅から大学まで走行 広島・東広島市

深刻化するバス乗務員の人手不足を解消しようと10日、企業・行政・大学の3社が共同で自動運転で走るバスを広島県東広島市の公道で走らせました。

実証実験で使用したのは、2台の連結バスです。

車両の前方には6個のセンサーを装着し、70メートル離れた人や障害物を検知します。

この装備で、時速40キロ程度の場合、運転手がブレーキを踏むことなく自動で停車できると言います。

バスは広島大学の東広島キャンパスから、JR西条駅までのおよそ6キロのうち、3キロを自動運転で走行します。

■赤羽俊哉記者

「今自動運転に切り替わりました。ここからはハンドルやブレーキ操作を行わないということです」

これはJR西日本と東広島市、広島大学による「産官学」連携の取り組みで、大型の連結バスが公道を自動運転で走るのは国内初です。

さらに…。

■赤羽俊哉記者

「後ろを走っているバスも自動運転になっていて、私たちが乗っているバスから20m離れて付いてきています。こうした隊列を組んだ自動運転の取り組みも国内初ということです」

この試みの場合、一度におよそ130人を輸送できることから、運転手不足解消の切り札となる新たな交通システムとして、期待が高まります。

■東広島市 高垣広徳 市長

「できるだけ早く社会実装されるように、これからも共に連携しながら取り組む」

■広島大学 越智光夫 学長

「アクセスが悪いというのが地域の長年の課題だった住民の方々にも大きな福音となると思う」

■JR西日本 広岡研二 広島支社長

「実証実験を通じて得られた成果をもとに街づくりに加わり、社会実装できるよう開発を進めていきたい」

「試乗会」は2月4日までの週末などに実施されますが、すでに予約で満席。キャンセル待ちの状態と言うことです。

【2024年1月10日放送】

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