京葉線ダイヤ改正 内房沿線5市 JRに「撤回」を要望

京葉線ダイヤ改正 内房沿線5市 JRに「撤回」を要望

 2024年春からJR京葉線で、通勤時間帯の快速を全て各駅停車に変更する方針のダイヤ改正について、千葉県の袖ケ浦市や市原市など、内房線の沿線5市がJR東日本に対し撤回を求める要望書を提出しました。

 JR京葉線の東京―蘇我駅間は、2024年3月から朝夕夜の通勤時間帯に、通勤快速を含めた全ての快速を各駅停車に変更するダイヤ改正を行います。

 これに対し、京葉線直通の内房線が走る、袖ケ浦市、市原市、木更津市、それに君津市、富津市の沿線5市は1月9日、JR東日本千葉支社に対し要望書を提出しました。

 要望書では、移動時間が増えることで沿線住民の生活や企業の経済活動に多大な影響を及ぼすほか、沿線人口の流出によるまちの衰退など、まちづくりの基盤が損なわれることが懸念されると指摘。

 そのうえで、今回の京葉線のダイヤ改正について「撤回および再検討を強く要望する」としています。

 市原市の小出譲治市長は10日、取材に対し次のように述べました。

市原市 小出譲治 市長
「通勤通学の時間を考えると、やはり10分20分多くかかってしまうという状況になると、心理的にそこに住居を構えている人にとって大きな負担になっていく。そういう影響を鑑みると、何としてもそのあたりを元通りにしてほしいと思う」

 一方、10日、京葉線直通の外房線が走る一宮町、茂原市、大網白里市の外房沿線3市町もJRに対し要望書を提出しました。

 3市町は今回のダイヤ改正を、「沿線地域の発展の機会をも消失させる暴挙」と強く非難していて、通勤快速、快速の運行継続などを求めています。

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