ともす「1.17」夜の六甲山系に浮かぶ KOBEの文字とともに 震災29年

阪神・淡路大震災から29年を前に、神戸の街に浮かび上がった「1.17」の電飾。右は神戸市役所1号館=10日夜、神戸市中央区港島1から(撮影・中西幸大)

 17日に阪神・淡路大震災から29年となるのに合わせ、神戸市は10日、六甲山系の堂徳山に「1.17」の電飾をともした。17日まで「KOBE」の文字とともに照らされ、市街地から望むことができる。

 同市が震災の記憶の風化を防ごうと、2019年から毎年実施。「1.17」の大きさは縦12.7メートル、横20メートル。通常は夜間に「北前船」のデザインや「KOBE」の文字をともしている。

 点灯は15日までと17日は日没から午後11時まで。16日のみ翌17日の日の出までで、地震発生時刻の午前5時46分にも見られる。

 またJR三ノ宮駅前の「ミントビジョン」や市役所1号館などで、前年の追悼行事「1.17のつどい」の様子を収めた映像を流す。17日まで。(井川朋宏)

© 株式会社神戸新聞社