新型コロナ補助金4000万円不正受給か 鳴子観光ホテル元役員ら3人を詐欺容疑で逮捕

国による新型コロナ関連の補助金を不正に受給したとして、岩手県警は10日、宮城県大崎市の鳴子観光ホテルの元役員ら3人を逮捕しました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、宮城県大崎市の鳴子観光ホテルの元役員、大沼孝晶容疑者(41)と岩手県雫石町の鶯宿温泉にある長栄館の社長、照井貴博容疑者(37)、雫石町のフクオカ食品の会社役員、福岡加奈子容疑者(48)です。

3人は共謀して2021年、農林水産省が行う新型コロナの補助金制度を悪用し、補助金約4000万円をだまし取った疑いが持たれています。インターネット上の申請ページに虚偽の実績を入力し、補助金を得ていたということです。

警察は捜査に支障をきたすとして、3人の認否や犯行時の役割について明らかにしていません。

3人はこれまでにこの制度を悪用して1億数千万円の補助金を受け取っていたということで、警察は余罪について調べを進めています。

警察によりますと、不正受給したのは、農林水産省が新型コロナで影響を受けた事業者に販路拡大などを支援するため補助金で、この事業を巡る逮捕は全国で初めてです。

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