兵庫県の災害派遣医療チーム、能登半島地震の被災地へ 金沢の病院拠点に、ニーズに合わせ支援

被災地に派遣された兵庫県災害医療センターのDMAT隊員(右)と神戸赤十字病院の救護班員=神戸市中央区脇浜海岸通1

 兵庫県は10日、能登半島地震の被災地支援のため、県内の医療機関から災害派遣医療チーム(DMAT)の派遣を始めた。

 石川県から厚生労働省を通じて要請があり、同日に神戸市立医療センター中央市民病院▽兵庫県災害医療センター▽姫路医療センター▽公立豊岡病院-から各1隊、11日には県立はりま姫路総合医療センターから1隊を派遣。医師や看護師ら5隊計24人で、4~5日間、石川県立中央病院(金沢市)を拠点に現地のニーズに合わせた支援を担う。

 5人を送り出す災害医療センター(神戸市中央区)の出発式では、隊員の中山晴輝医師(43)が「天候やライフラインが厳しい中だが、被災者に寄り添い支援する」と力を込めた。

 同センターと合同で出発式を開いた隣接の神戸赤十字病院(同区)も10日、日赤の救護班員として医師や看護師ら約10人を派遣。石川県輪島市で活動する予定という。(劉 楓音)

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