欠損した左手の小指見せつけ「マフィアのドンです」 料理店で勝手に飲食した疑いで暴力団幹部を逮捕 恐がった従業員が辞め店は閉店

去年10月、名古屋市中村区のインド・ネパール料理店で「マフィアのドンです」などと脅し、ビールと山羊肉を勝手に飲食したとして58歳の暴力団幹部の男が逮捕されました。

逮捕されたのは、名古屋市中川区に住む六代目山口組弘道会傘下の暴力団幹部・奥田光正容疑者(58)です。

警察によりますと奥田容疑者は去年10月、中村区で新規オープン予定のインド・ネパール料理店に侵入し、欠けた左手の小指を見せつけたうえ「マフィアのドンです」「私の言うことを守ってください」などとネパール人オーナーらを脅したほか、テーブルに並んでいた缶ビール1本とヤギ肉一切れを勝手に飲食した疑いがもたれています。

警察の調べに対し奥田容疑者は「黙秘します」と認否を留保しています。

当時、店ではオーナーとその友人らがネパールの祭りを祝うパーティーを開いていました。

店は予定通りオープンしましたが、当時店の奥でこの状況を見ていた料理人が「マフィアが来た」と怖がって辞めてしまい、2~3日で閉店したということです。

警察は暴力団が自身の縄張りを回る「地回り」行為とみて、くわしく調べています。

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