自分が笑顔になるために生きろ ゴルゴ松本さんがさくらの喜連川少年院で「命の授業」 漢字で心持ち紹介

少年らに人生で大切な心持ちなどを語るゴルゴ松本さん=10日午後、喜連川少年院

 お笑い芸人で法務省矯正支援官のゴルゴ松本(まつもと)さん(56)による「命の授業」が10日、さくら市喜連川の「喜連川少年院」(畠山智行(はたけやまともゆき)院長)で行われた。ゴルゴさんは在院する少年36人を前に、「人生は成功より失敗の方が多い。人に負けても自分に負けてはいけない」などと熱弁した。

 同院でゴルゴさんが授業を行うのは2013年以来2回目。ゴルゴさんはホワイトボードに漢字を書きながら、人生で大切な心持ちを語った。

 自分を奮い立たせるための言葉として紹介したのは「切」の字。「出し切る、やり切る」「時には縁を切ることも必要。自分の人生は自分が笑顔になるために生きろ」と語りかけた。

 自身のギャグとして有名な「命」について「命を運ぶのが運命。通る道は自分で決めていい。選ぶ道で未来は変わる」と力説した。

 少年院では、似顔絵などを飾ってゴルゴさんを歓迎。感激したゴルゴさんが似顔絵を描いた少年と一緒に、「祝」の文字を体で表現するギャグを披露する場面もあった。在院者代表の少年は「正しい道について考えながら前に進みたい」と感謝を述べた。

少年らに人生で大切な心持ちなどを語るゴルゴ松本さん=10日午後、喜連川少年院
少年らに人生で大切な心持ちなどを語るゴルゴ松本さん=10日午後、喜連川少年院

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