国連ヘリ襲撃、搭乗の1人死亡 ソマリア、トラブルで緊急着陸時

 【ナイロビ共同】AP通信によると、ソマリア中部で10日、国連のヘリコプターがエンジントラブルで緊急着陸し、一帯を支配するイスラム過激派組織アルシャバーブの襲撃を受けた。搭乗者の1人が死亡、5人が拘束された。襲撃から逃れた人もいたとみられ、国連は情報収集を急いでいる。

 ヘリは医療品を積んでソマリア中部の町ベレトウェインを離陸。北東に約2百キロ離れた村に向かう途中でトラブルが起きた。

 アルシャバーブはソマリアを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系の組織で、同国や隣国ケニアでテロを繰り返してきた。2022年10月には、ソマリアの首都で爆破テロを起こし、100人以上を殺害した。

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