鹿沼のゴルフ場ふるさと納税QRコードでも 納税専用の自販機が好評で運用拡張 寄付額の2割分をプレー代に

セレモニーに出席した佐藤市長(右)や福島社長(同2人目)ら

 【鹿沼】市はこのほど、市内のゴルフ場の施設利用券を返礼品とするふるさと納税の運用を拡張した。従来の鹿沼カントリー倶楽部(藤江町)に加え、系列の鹿沼72カントリークラブ(楡木町)でも利用できるようになり、両ゴルフ場ともQRコードでスマートフォンから手軽に納税申し込みができるようになった。

 市は2022年11月、市内13のゴルフ場でつくる鹿沼地区ゴルフ場協議会とふるさと納税推進に向けた協力協定を締結。同12月からゴルフ場利用券を返礼品とするふるさと納税専用の自動販売機を鹿沼CCに設置している。昨年11月までに計約2千万円の寄付があったといい、市の担当者は「想定を超える反応」と受け止める。

 拡張によって両ゴルフ場とも、カートや食事スペース、受付などにあるQRコードをスマートフォンなどで読み込み、納税できるようになった。1万円から100万円まで、寄付額の2割分をプレー代に充てられる。鹿沼CCの自販機設置も継続する。

 鹿沼CCで行われたセレモニーには、佐藤信(さとうしん)市長や両ゴルフ場を運営する鹿沼グループ、ふるさと納税を通じた地方創生に取り組む「サイネックス」(大阪市)、システムを手がけた「グローキーアップ」(神奈川県藤沢市)の関係者らが出席。同グループの福島範治(ふくしまのりはる)社長(53)は「地域のためになるよう今後も支援していきたい」と話した。

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