【クチボソだと思ってた】田んぼに海水魚?おせち料理『田作り』の秘密

お正月といえばのおせち料理。釣り人としては魚料理が入っているとちょっと嬉しくなったり…。そんなおせち料理の定番品に気になる魚料理があった…!

●文:ルアマガプラス編集部

田作り

エビや数の子など、おせち料理には魚介類が含まれていることは多い。

豪華なものになるとスモークサーモンやサワラなど、その種類はどんどん増えていく。

そんな中、栗きんとんや伊達巻に並ぶ、定番品ともいえる魚料理がある。

田作り。

乾燥させて炒ったカタクチイワシを砂糖やみりん、醤油で味付けしたものだ。

カタクチイワシなのに何故「田」の文字が入るのか?

幼少の頃の記者はカタクチイワシの存在を知らなかった。

しかしモツゴ(クチボソ)なら知っていたので、田作りの魚はモツゴだと思っていた。

そんな話題はさておき、田作り、つまり田んぼの「田」の字が含まれているのにもかかわらず、使われている魚は海水魚である「カタクチイワシ」なのだ。

それは何故なのか?

諸説あるが実は昔、豊漁だったイワシを田んぼに肥料としてまいたところ、五万俵もの豊作に恵まれたというのだ。

つまり、たくさんの卵からなる「数の子」が子孫繁栄を願って食べられるように、『田作り』は五穀豊穣を願って、カタクチイワシが食べられるようになったのだそうだ。


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